武家社会の風習が元になっているといわれる端午の節句(こどもの日)には、男の子がたくましく元気に成長するよう願って、五月人形や兜が飾られます。
その子供が大きくなったり、何らかの事情で、人形や兜を保管できなくなった時には、どうしたら良いのでしょうか。
ここでは五月人形や兜を処分する方法や、買取は可能か、また付属品の処分はどうするかについて、ご紹介します。
五月人形や兜はどう処分すれば良い?
端午の節句は、子どもがこれからの困難にも打ち勝って、無事にたくましく成長するようにとの願いが込められたお祝いです。
この趣旨に沿って、基本的に子供たちそれぞれに五月人形や兜が贈られ、飾られるのが一般的です。
そのように子どもを守ってくれた人形や兜ですから、やはり不要になったからとはいえそのままごみの一つとして処分するのには、気がひけるという意見も多くあります。
そこでおすすめするのは、お近くの神社やお寺で人形供養(人形感謝祭とも言います)をしてもらえないかどうか、確認することです。
感謝の気持ちで五月人形や兜を手放し、感謝を持って供養してもらえれば、安心ですね。
ちなみに一般社団法人の日本人形協会では、日本郵政と提携して、人形感謝(供養)代行サービス(供養料・郵送料込みで一箱5,000円)を行なっています。
住まいの近くに人形供養をしてもらえる神社やお寺がない場合には、便利なサービスだと思います。
以上、処分することを前提に進めてきましたが、もしお部屋のスペースに余裕があるのであれば、主役の兜は残して、年齢等に関わらず時期に応じたインテリアとして飾るというのもありではないかと思います。
なお、雛人形を処分する方法や料金等についての記事はこちらになります↓↓ので、ご参照ください。
雛人形を処分する方法と料金は?道具はどう処分すれば良い?
五月人形や兜は買取は可能?
個人的に知り合いのリサイクルショップオーナーに確認したのですが、五月人形や兜については買取ができないという回答でした。
一般的にも、よほど高名な作り手による作品か、年代物、珍品の類でもなければ買取してくれるところはないのではないか、とのことでした。
お祝いもの、縁起物の一つですから、五月人形や兜は新品で購入するご家庭が多いのもその理由だそうです。
買取ではありませんが、インターネット上のオークションサイトに出品するという方法も、選択肢としてあります。
ヤフオクの落札相場の一覧で『中古』の価格帯を見てみると、兜や五月人形で千円台での取引もあれば、年代物や珍品等で数万円の値が付いているものまで、様々です。
ただし、一般的に流通している人形や兜については、おおむね高い値がつくことは少ない印象です。
国内のサイトだけでなく、eBayのような海外のインターネットオークションに出品するという方法もあります。
海外では日本の人形は人気があるため、意外と高値で取引されることもあるようです。
ただし、日本のオークションサイトでもそうですが、商品の撮影から始まって、商品説明作成、質問への対応、梱包と発送等々の煩雑さはあります。
これらを海外のインターネットオークションのサイト上では英語でやり取りをすることにもなりますので、そうしたことを苦にしない方なら出品してみる価値はあります。
五月人形や兜の付属品はどうする?
五月人形や兜を処分する際には、それらの付属品はどうしたら良いのでしょうか。
上記の人形供養(人形感謝祭)も、ネットオークションでも、五月人形や兜本体以外のガラスケースや台座、その他の付属品については外した上で譲渡します。
付属物については、あなたのお住いの地域の決まりに従ってゴミとして分別して、処分する形になります。
この際にもしも気になる場合には、付属品を塩で清めてから出すと良いでしょう。
まとめ
お役目を終えた五月人形や兜については、感謝の気持ちを込めてお別れ(処分)したいものです。
その際には付属品については外して譲渡するのが原則で、付属品は各地域のルールに従ってゴミとして処分しましょう。
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