「体がだるい」「疲れやすい」「食欲がない」
暑い夏場になると、高い湿度も手伝って、こうした夏バテの症状に悩む人が増えてきますね。
海に山にとレジャーを予定していても、体が重だるくてはそんな気にもなれないかも知れません。
ここでは、夏バテと睡眠不足の関係や、夏バテ解消につながる睡眠の取り方、睡眠の質を良くするおすすめのグッズについて、紹介していきます。
夏バテは睡眠不足から!
夏バテは、自律神経のバランスの崩れから起きるとされ、そこには精神的なストレスや肉体的な疲労の蓄積が大いに関係してきます。
普段から不眠症気味の場合ならなおのことですが、睡眠不足がストレスや肉体の疲労につながることは、容易に想像がつきますね。
よくよく考えると、寝不足が夏バテにつながり、夏バテによりますます「眠れない!」となるという、ちょっと怖いループですよね。
この悪循環を、どこかで絶たねばなりません。
肉体的疲労を取ってくれるのは、第一に良質な睡眠です。
ぐっすり眠れた翌朝は、体もシャキッとしてやる気が出てくるもの。
そこで、質の良い睡眠の環境を整えたり、体を日中活動して夜は休めるようなリズムに慣らしたりすると、だんだんと夏でも深く眠れるようになるはずです。
夏バテを解消する睡眠の取り方!
夏バテを解消する睡眠の取り方を、自分でできることと、自分の周りのこと(環境)とに分けて、紹介します。
自分でできること
よく眠るためには、以下の方法をまずご自身で試してみましょう。
□早寝早起きの規則正しい生活
いうまでもなく早寝早起きは、健康の元。
起床時に、朝日を浴びることで体にスイッチが入り、日中はしっかり太陽光を浴びて活動する。
朝日を浴びるといっても、直接に外で日の光に当たるということではなく、窓越しに入る太陽光に当たることでも十分です。
こうした規則正しい生活のリズムは、体の中のホルモンのバランスを整えてくれます。
そのホルモンが脳に働きかけることによって、夜には眠気が自然に出てきて眠りやすくなります。
□適度な運動(=歩く)をする
一般的に、運動することで血流やリンパの流れが良くなって、睡眠に良い影響があるといわれます。
運動と一口に言っても、激しいスポーツである必要はなく、まずは歩くことが重要。
デスクワークや勉強、あるいは車の運転や腰掛けて行なう趣味といった、同じ姿勢をとり続けたり、繰り返したりすることが多い人の場合には、特に注意しましょう。
立ちっぱなしの仕事のみならず、一見楽に見える座り仕事であっても、同じ姿勢を続ければ、どこかしらの筋肉はコリ固まってきます。
同じ姿勢を続けることで、血流が低下して筋肉が硬くなり、疲労物質や老廃物、痛みを出す物質が体内に溜まりやすくなります。
特に、心臓のようなポンプのない下半身を動かすことで、全身の血流も一層改善します。
一番手頃な運動である「歩く」という行為にも、疲労の回復につながる一面があるということですね。
□ゆったりとお湯に浸かる
就寝の前に、38℃ほどのぬるめのお湯に、10分から15分程度、ゆったりと浸かりましょう。
自律神経のうちの副交感神経の働きで、リラックスモードに入りやすくなります。
その日分の疲れはその日のうちに取って、溜め込まないようにしましょう。
□就寝前のカフェインの摂取や飲酒は控える
カフェインの就寝前の摂取は、覚醒作用があることからなるべく避けましょう。
また、飲酒も深く眠ることの障害につながりやすいので、夏バテの予防を意識するなら、就寝前には避けるべきでしょう。
□就寝前には、1杯の白湯を飲む
眠りについている間も、寝汗により体からは水分は出ていっています。
脱水の状態を避けるためにも、軽く1杯の白湯を飲んでおくと良いでしょう。
自分の周りのこと(環境)
睡眠の時の環境面を整えることも、夏バテ防止の睡眠を確保するのには大切なことです。
高温多湿の状況から、寝苦しさを感じて眠れない、寝汗が不快、というのならエアコンの使用を考えるべきです。
発汗をつかさどっているのは、自律神経です。
暑くてもエアコンを使わずに発汗するに任せているという状態は、自律神経をオーバーワークさせているのと同じこと。
適切な温度設定をして、エアコンの風が直接体に当たらないように調整しましょう。
風向きのコントロールはエアコンのルーバーと併せて、サーキュレータも使いましょう。
適切な温度設定といっても、好みや体感には個人差もあります。
自分の場合は、真夏でも28℃または29℃での設定にしていることが多いです。
エアコンの効かせ過ぎには、注意しましょう。
睡眠の質を良くするおすすめのグッズを紹介!
それでは最後に、睡眠の質を良くするおすすめのグッズを紹介します。
これは夏バテの対策のみに限らず、夏場の心地よい睡眠に一役買ってくれそうなグッズですので、ご参考にどうぞ。
冷やすタイプの枕
頭部が熱い状態ですと、いわゆる「のぼせた」状態となっているので、睡眠の質が低下します。
クール枕、アイス枕などいろいろな呼び方がありますが、首に接するところが冷えすぎないように気をつけて使いましょう。
い草のシーツ
い草のシーツの存在を自分が知った時には、衝撃的でした。
何が衝撃的だったかというと、その寝心地の良さです。
い草のシーツは、敷き布団の上に直接敷いて、その上に寝ます。
慣れるまでは、少々硬く感じられるかもしれません。
吸湿力が、い草は綿の2倍以上あるので、汗の不快なベトベトが、ほとんど感じられないくらい快適なんです。
特に国産のい草は海外製よりも吸湿性・耐久性ともに優れているのも嬉しい点です。
い草の香りそのものにどことなく癒されるのも、快適な睡眠につながるポイントのようです。
い草の枕
個人的な好みもあり、どうも「い草」寄りになってしまいますが、こちらも国産の、い草の枕です。
頭部や首の発汗による不快感が、一般的な綿の枕よりもかなり低減されますよ。
い草のシーツと併せて使うことをおすすめします。
まとめ
夏バテ対策としての睡眠の改善法を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
できるところから始めて、この夏はぐっすり快眠することで、夏バテをしっかり予防していきましょう!
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