夏になると、いつも気になる・気にすることがありました。
当たり前のことと言ってしまえばそれまでですが、とにかく「寝汗をかくこと」です。
普通に仰向けに寝ているとして、体の前面、つまり天井側の身体は汗はさほど気にならないものです。
ですが、首の後ろや背中、臀部や大腿の後面、膝の裏側あたりまで、敷布団に接している側は、多かれ少なかれ発汗しやすく、蒸れたりするものです。
ここでは自分の体験談も交えながら、夏場の寝汗で背中が臭い時の対策や、蒸れにくい寝具をご紹介していきます。
夏場は寝汗を背中にかいて不快!
私の場合、夏場での就寝時には、湿度を低く抑えるために必要なので冷房をかけて寝ます。
ですが冷やしすぎは体に良くないこともわかっていますので、クーラーの設定温度はせいぜい28℃を下限としています。
一般論でいえば、寝ている時に汗をかくのは室温が高かったり、湿度が高かったりする時ですよね。
または、布団や寝る時の格好が厚かったり重ね着してたりすれば、自ずと汗をかくものです。
こういったときの発汗対策としては簡単で、布団や着て寝るものを薄く軽いものに替えれば良いのです。
ただ、ここまでしても背中側に汗をかくことが避けられないこともあります。
背中側は、横寝やうつぶせ寝をしている以外の時間、敷布団がずっと当たっている場所です。
健康な一般人で、一晩に20〜30回は寝返りを打つといわれます。
そうしていても、どうしても背中側には寝汗をかきやすいという私のような人は多いのではないでしょうか。
まあ、あまり我慢せずに、もう少しクーラーの設定温度を下げれば良いのかもしれませんが、ここでは健康のためなるべく低い温度設定にしない前提でお話しします。
背中の寝汗だから、余計やっかいにも思えてきます。
体の前面や四肢なら、寝ぼけながらもタオルで汗を拭きとれるのですが、背中はそもそも手が届きにくい部位。
ということで、つい寝汗をかいてもそのまま就寝継続して、さらに熱がこもって発汗、の繰り返しで夜通し寝苦しさが続いたりします。
何度も寝返りを打ちつつその度ごとに考えていたのは、何とかこの不快な、毎夏の背中の寝汗をどうにかできないか?ということでした。
寝汗で背中が臭い理由は?
寝汗をかくと、汗そのものが不快で暑くて眠れないというだけでなく、場合によっては背中が臭いという悩みにもつながります。
そもそも、人の胸や背中には汗を出す汗腺が多くあります。
その背中に汗や皮脂がとどまると、においの原因となる雑菌が繁殖しやすくなるのです。
上でも述べましたが、寝汗をかいても、胸側や腕などの汗は比較的に拭き取りやすく、したがって汗や皮脂もそこに溜まりにくいといえます。
一方で背中側は、手が届きにくく、届くとしても寝ている間はそのまま放置されることが多いでしょう。
綿製品がメインの布団や肌着であればなおさら、吸湿性は良くても即乾性は良いとはいえません。
汗や皮脂をそのまま布団や寝間着に溜め込んでしまい、においの元となる雑菌が増えてしまうことになるのです。
皮脂が酸化する時にも、嫌なにおいが発生します。ニオイがきつくなるとすればこれが原因と考えられます。
まとめますと、背中には汗腺が集中しているので汗や皮脂を分泌しやすく、それを溜め込むと、雑菌や酸化した皮脂が嫌なにおいの元となるわけです。
といっても、人間が就寝時に寝汗をかくこと自体は健康な証拠で、生理現象の一つです。
平均的な健康な大人で、一晩にコップ1〜1.5杯分くらいの寝汗をかくといわれます。
ここで大切なのは、寝汗が背中にばかり集中して蒸れて寝苦しいのを改善したい、快適に眠れて、朝目覚めた時ににおいも気にならないようになりたい、ということです。
そんなことを考えている間に夏も何度か過ぎ去っていったのですが、昨年の夏に、ついに理想の寝具と出会うことになりました。
それは、寝ているあいだ背中が蒸れにくく、背中の接触面もサラリとしていて、なおかつにおいは気にならず、コストパフォーマンスに優れるというスグレモノの寝具でした(ただし、個人の感想です)。
寝汗で背中が蒸れにくい寝具とは?
寝汗で背中が蒸れにくい寝具とは?
個人的に、夏には特に背中が寝汗で蒸れて不快で眠りづらい、という悩みがありましたので、これを何とかしたいというところから、寝具を探してみました。
寝間着については、吸湿性や即乾性に優れるポリエステル製のものをすでに使用していました。
あとは寝具ですが、具体的には背中に当たる敷布団の方で何かないだろうか、と調べてみました。
自分は布団派なので、ベッドに比べて一定の硬さも維持できると良いな、と思いつつ。
そんななかで見つけたのが、「い草のシーツ」でした。寝茣蓙(ねござ)とも言うようです。
い草とは、畳表(たたみおもて)に使われる植物のことです。
これをシングルでもダブルでも、大きさを選べるようになっていて、1枚のシーツとして商品化されています。
使い方は簡単で、普通に敷布団を敷いて、その上にい草のシーツを敷き、直接その上で寝るだけです。
い草の持つ特性って、すごいです。
吸湿性が綿製品の約2.5〜3倍あるとされ、蒸れにくく、上記にあったような嫌なにおいもその消臭効果で大幅にシャットダウンしてくれます。
アンモニアや酢酸、イソ吉草酸といった汗のにおいの元となる化学物質を吸着することも、科学的なデータが取れているそうです。
おすすめは、国産のい草を使ったシーツです。
国産のい草は、灯芯部がきめ細かく充実しているため、吸湿性に関係する表面積が他の製品に比べて大きいのだそうです。
ともあれ、この「い草のシーツ」を使い出したら、夏場の背中の寝汗が気にならなくなりました。
特に新品のおろしたてには、い草特有の良いにおいもあって、気持ちよく熟睡できます。
ただ新品の場合、慣れてくるまではちょっと硬めのアタリが気になるかもしれません。
ですがそれも、寝汗の度合いがかなり低減される快適さに比べれば、ほとんど気にしなくて良いレベルです。
コストパフォーマンスについては、例えばシングルサイズで約2千円から5千円くらいでネットで購入できますので、非常に高いといえるのではないでしょうか。
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まとめ
夏場にかく寝汗で不快な時や、背中が臭い時の対策、そして蒸れにくいおすすめの寝具をご紹介しました。
ちなみに筆者はあまりにもい草のシーツを使ってみて快適でしたので、両親にそれぞれプレゼントしました。喜んでましたよ。
以上は、あくまで個人の感想をベースにした体験談であることを、おことわりしておきます。
私と同様のお悩みを持つかたのお役に立てれば、幸いです。
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