毎年、夏場になるとよく眠れないという悩みは一般的に多いようです。
睡眠不足は夏バテにもつながりやすくなりますし、昼間に眠くなったりと生活リズムが不規則になりやすいため、夏でも熟睡したいですよね。
そこでここでは、夏の睡眠不足の対策や、睡眠時のエアコンの使い方、そして夏場の寝具のおすすめについて、紹介していきます。
夏の睡眠不足の対策はどうする?
そもそも、夏になるとどうして夜眠りにくくなるのでしょうか?
正確には、寝つきが良くない状態ですね。
これには睡眠に入る時の体温が、関係しているといわれています。
体温(つまり体の中の温度、ですね)が下がるためには、手や足といった体の末端の部分からの熱の放出が、スムーズに行く必要があります。
眠りに入ろうとするときに、室温が高いと、このシステムがうまく働かないで、体温が下がりにくくなります。
室温が高い以外にも、夏の夜は日中よりもさらに湿度が高くなり、寝苦しさが増すことも、寝付きの悪さにつながっていくことになります。
そこで、夏の夜の寝つきを良くするためには、以下を試してみると良いでしょう。
□手、足、腋窩(脇のこと)あたりを冷やす
スーパーや菓子店で商品を買うとついてくる保冷剤を、タオルで包んでひんやりとさせると、体の熱が出てきやすくなるので、結果寝つきも良くなります。
ちなみに保冷剤は小さいタイプよりも、大きいものの方が長持ちしますし、使いやすいです。
□適度な運動を取り入れる
特に夕方以降に運動をゆっくり行なうことで、いったん体の代謝を上げておきます。
入眠の時間の頃には、逆に代謝が下がりやすくなると考えられますので、これによっても体温が下がりやすくなり、寝付きに良い作用を及ぼします。
□低めの温度での入浴をする
ぬるいと感じる程度の温度での入浴は、交感神経の働きを抑制し、リラックスモードに切り替える副交感神経の働きを高めると考えられています。
または、手や足だけをお湯に浸けることでも、手足の末梢の血管が広がって体熱の放散がスムーズになりやすいです。
気をつけたいこととしては、しっかりといわゆる「体の芯まで温め」てしまうと、体温が低下するまで時間がかかるようになり、逆効果です。
□湿度をコントロールする
地域差もありますが、真夏の時期にはかなり湿度が上昇します。
時と場合、湿度の程度によっては、下に述べるように上手にエアコンや除湿機を利用しましょう。
夏の睡眠時のエアコンの使い方は?
夏の睡眠の時には、タイマーを使用するという人がいますよね?
つまり就寝後数時間したらオフになるようにして、エアコンをつけて寝るという場合です。
この場合に問題となるのは、あるあるですが、タイマーが切れたときに暑くて起きてしまう、というパターンです。
夜中に起きてしまうと、またすぐにはなかなか寝付けなくて、睡眠不足になる、ということになります。
こういったことを避けるには、エアコンの温度の設定に気をつけて、一晩中エアコンを付け続けるのがおすすめです。
ではその場合のエアコンの設定温度は何度が良いのかですが、結論からいいますと、28〜29度がおすすめです。
29度なんていうと、暑いのでは?と思われるかもしれませんが、湿度もコントロールされますし、個人的には安心して熟睡できます。
もしあなたが29度では暑すぎると感じるのであれば、その場合は28度設定にすれば良いと思います。
いずれにしても、24度〜25度の設定では体は冷えすぎて起床したときに体がダルくなることも多いのではないでしょうか。
そしてより快適に28〜29度設定のまま寝るには、就寝前の60分間で、24度の冷房で部屋の温度を下げておくと良いでしょう。
エアコンの電力消費に関しては、電源オフから、つまり温かい状態から再度冷やし始める時がかなり電力を使うそうです。
タイマーで冷房が切れて、そこでまた付け直すということがこれに該当しますので、その都度電気代も一層かかっていることになります。
ですので、電力の消費を節約するためにも、夜中の目覚めを防止するためにも、一定の温度でエアコンを運転し続ける方が理にかなっているといえます。
まとめますと、就寝前の60分間、24度設定のエアコンで寝室を冷やしておきます。
そして寝るときには、エアコンの設定温度を28〜29度に上げてから寝ますと、寝つきやすく、また途中で寝苦しくて起きてしまうことを避けられます。
今までタイマー運転でうまく睡眠をコントロールできなかった方なら、試してみる価値がありますよ。
夏の寝具でおすすめは?
夏の睡眠不足の対策の最後ですが、寝具についてです。
先に、寝具とは別に保冷剤の活用について説明しました。
これはこれで、体を局所的に冷やすことで眠りに入りやすくなりますので、ぜひやってみてくださいね。
寝具でのおすすめとしましては、昔から日本にあるものの活用をおすすめします。
それは何かといいますと、天然の素材からできている、い草のマット(寝ござ)です。
要は畳の面の部分といえばわかりやすいと思いますが、ネットショップの商品でも色々あります(その中でも日本製のものがおすすめです)。
肌触りがひんやりとして良いだけではなく、汚れにくく、かつ消臭効果も高いことが知られています。
綿製品の敷布団やカバーと比較すれば、その寝心地の良さの違いははっきりしています。
まさに畳の上で寝る気持ち良さ、があります。
上記のように、エアコンの活用により、室内は快適に温度も湿度もコントロールされます。
ですが、寝ている時はどうしても背中側が汗で蒸れやすいということがあります。
この点、い草のシーツを通常の寝具に組み合わせて使うと、背中側の汗の不快感がかなり減少しますので、試してみる価値がありますよ。
ただ一点、布団の表面にい草のシーツをそのまま敷いて寝ますので、使い始めのうちは、多少なりとも寝心地が固く感じることがありかもしれません。
ですが、そのことが気にならないくらい寝ていて快適なので、使い慣れるとい草のシーツは夏の夜に手放せなくなりますよ。
まとめ
夏の睡眠不足の対策の具体例や、睡眠に入るときのエアコンの上手な使い方、合わせて夏場の寝具のおすすめについて、紹介してきました。
特にい草のシーツを使ったことのない方は、初めての寝心地の良さに軽い感動を覚えるかもしれませんよ。笑
今年の夏は、あなたが上手に睡眠不足を避けられますよう、この記事がお役に立てれば幸いです。