会社での夏の冷房が辛すぎる、という女子社員の方は数多くいます。
典型的な例は、外回りから戻ってくる男性社員に合わせて、冷房の温度を一日中24℃ほどの低い温度に設定しているので、女子社員が冷房病にかかってしまうというもの。
食欲がなくなったり、強い肩こりや首こりがするのは、その冷房病のせいかもしれません。
ここでは、冷房病と肩こり・首こりとの関係性や、冷房病の対策となるような食べ物やグッズについて、紹介していきます。
冷房病も肩こりの引き金になる?
会社や学校といった集団で長い時間を過ごすところでの強い冷房が、時として冷房病といわれる症状を引き起こすことがあります。
実は冷房病というのは、医学上の病名ではありません。
具体的な症状の例としてよく挙げられるのは、
頭が痛い
肩が凝る
首が痛い
腰が痛い
お腹が痛い
食欲がない
眠れない
疲労が溜まっている
むくみを感じる
神経痛
便秘
お腹が下る
生理不順
などで、自律神経の失調をきたしている状態をいいます。
社内(学校内)の温度と、暑い夏の外気温との差が一定以上に開きすぎると、交感神経と副交感神経とのバランスが崩れて、こうした症状につながるといわれています。
汗をかくような、当たり前にできるはずのことができなくなります。
体にとってはいかに負担がかかるのかがわかりますよね。
副交感神経の働きが上手くいかないことで、血流も低下します。
疲労物質や、ブラジキニンやプロスタグランジンといった発痛物質も、体内に溜まってきます。
その結果、疲れやすく疲れが取れにくくなったり、肩こりや首こりを強く自覚しやすくなったりします。
肩こりに関していえば、オフィスや学校にいる間は机に向かっている時間が長いわけで、頭部を前方に傾けている姿勢が長時間に及んだり、また目の酷使による眼精の疲労が溜まってくることも、その原因といわれます。
言い方を変えれば、冷房の効きすぎが、こうした肩こりの症状を一層助長している、ということなのでしょう。
冷房病対策となる食べ物は?
こうした冷房病の症状を緩和したり予防したりするには、まず第一に冷房の設定温度を下げすぎないことですね。
上にもある通り、実際上は集団社会の中でエアコンの設定温度を高められない現実も、ママあります。
会社でも学校でも、いわゆる席替えが自由にできるのなら良いのですが。
せめて食事においては、冷房病になりにくい、あるいは体を温めるといわれる食べ物を意識的に摂るようにしましょう。
冷房が効きすぎている環境下では、自然と温かい飲み物を口にしているかもしれません。
コーヒーは、南方産で体を冷やすほうに働くともいわれるので、1日何杯も飲むのは控えた方が良いでしょう。
おすすめは、ホット紅茶に、黒糖と生姜を入れたもの。
紅茶も黒糖も、そして生姜も、どれも体を温めるといわれている食材です。
生姜は国産の粉末で、金時生姜であればなおおすすめです。
どうしても、冷えたドリンクが飲みたいときもあるでしょう。
この時、人参やリンゴも体を温める陽性の食品なので、ミキサーでジュースにして飲むと良いでしょう。
刻みネギたっぷりのお蕎麦も、発汗を促してくれます。
山芋、黒ごま、黒豆、ニンニク、ニラは、体温を上げ、発汗や利尿の作用があるといわれます。
こうしたものとは逆に、白砂糖、白米や食パン、うどんといった食品は陰性食品とされ、体を冷やす方向に働きやすいです。
冷えが気になるときには、こうした食品の過剰摂取は控えましょう。
冷房病対策となるグッズは?
学校や会社で、自分でできる冷房病対策のグッズを以下に紹介します。
□重ね着できる服装
学校や会社では諸々の制限(?)があるかもしれませんが、サマーカーディガン等の重ね着ができるのであれば、利用しない手はありません。
□膝掛け(ブランケット)
すでに使っている人も多いかと思いますが、机の下、足元から冷えは入りやすいものですので、対策となります。
□厚手のソックス
足元からくる冷えの防止に。
□ストールまたはマフラー
首回りが防寒できれば、肩こりや首こりの有効な対策となります。
□使い捨てのカイロ
肌着の上から貼るようにして、かつ低温やけどには十分に注意します。
下腹部に貼るのも、全身の血流を促すのに一役買ってくれます。
□パンツスーツ+ヒートテック
スカートの場合は不可ですが、パンツの下にヒートテックを、夏こそ使ってみてはいかがでしょうか。
もちろん、会社や学校の中でだけで十分かと思います。
まとめ
冷房病と肩こり首こりとの関係、冷房病の対策となるような食べ物やグッズについて、紹介しました。
エアコンの設定温度を上げたい女子社員と、少しでも下げて冷やしたい男性社員との駆け引きの図式は、変わらずよくある風景のようです。
冷房病にならないためには、せめて冷房の風に直接には当たらないようにしたいところですね。
エアコンのルーバーの風向を変えてみたり、サーキュレーターで室内の冷気の循環ルートを変えてみたりするのも有効です。
本文中で紹介したような、体を芯から温めるような食品を摂ってみるのもおすすめです。
推奨のグッズと併せて、適度な運動やストレッチも取り入れて、この夏の冷えや冷房病をクリアしていきましょう。
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