「ビロードのような」と例えられる毛並みのロシアンブルー。
本物を間近にすると、猫好きのみならずとも見入ってしまいますよね。
そんなロシアンブルーを初めて飼ってみようとしているあなたに、
・毛はよく抜けるのか?
・換毛期はいつ?
・抜け毛の対策は?
といった疑問にお答えしていきます。
ロシアンブルーは毛がよく抜ける?
猫の毛質には種類があります。
ロシアンブルーは、オーバーコート(外側で、日光の紫外線等から皮膚を守る)とアンダーコート(密度が高く保温の役割がある)の2種類の毛質からなる「ダブルコート」の猫です。
そして見た目の通りですが、短毛種の猫です。
同じ短毛種、ダブルコートの猫種のスコティッシュフォールドやアメリカンショートヘアに比べても、ロシアンブルーの被毛はかなり立っていてびっしりと密集しています。
その名の通り寒い地方の出身の猫なので、毛が密集することで寒さに対応してきたのでしょう。
これがこの種特有の手触りの良さの秘密?なんですね。
ということで、短毛種の中でもロシアンは密集しているアンダーコートの量が多いため、抜け毛も多いといえます。
1日に抜ける毛の量は、合わせると手掌の半分ほどにもなります。
特に、冬から夏に向けての換毛期には多くの毛が抜けます。
その対応いかんでは猫の健康にも影響しますので、抜け毛の対策が大切です。
ロシアンブルーの換毛期はいつ?
猫には「換毛期」といって、体毛がいわば冬仕様から夏仕様へ、またはその逆へ、という抜け毛の多い時期があります。
ロシアンも、季節の変わり目にこの換毛期を迎えます。
個体差もありますが、3月頃から梅雨入り前くらいまでの間の春の換毛期と、11月頃からの秋の換毛期があります。
体温維持のために大量に身にまとっていたアンダーコートを脱ぎ捨てる(?)春の換毛期には、大量の抜け毛があります。
何れにしても、換毛期には平常よりも抜け毛が増えてきますので、猫ちゃんへのブラッシングにしろ部屋の掃除機やコロコロがけにしろ、マメに行なうことにより猫も部屋も清潔に保つことができます。
セルフグルーミングといって、自分で舐めて体を綺麗に保っていくのが猫の習性です。
その際に飲みこむ量があまりに多いと、毛玉症につながりかねないので、猫ちゃんの健康管理という面でも、まめな掃除は大切なんですね。
ロシアンブルー 抜け毛の対策は?
割と普段から抜け毛が多いロシアンブルーを飼おうとすれば、その抜け毛の対策は欠かせません。
たとえば環境面でいえば、抜け落ちたアンダーコートが付着しやすいので、カーペットは敷かないほうが望ましいといえます。
そのほか普段から心がけたい主な抜け毛対策は、以下の2点です。
ブラッシング
アンダーコートの毛は細く短いため、掃除機で吸うだけではなかなか取りきれません。
短毛種といっても抜け毛が多いロシアンには、特に換毛期には毎日のブラッシングがおすすめです。
普段でも、2日に1回くらいはかけてあげましょう。
びっしり生えているコートをマメにブラシすること自体、猫ちゃんとの一つのコミュニケーションにもなりますね。
ブラッシングすることで、落ちかけているコートがブラシに付きますので、下に落とさずに済みますよ。
おすすめのブラッシング法は、ラバーブラシを使う方法です。
猫自体ではなく、ラバーブラシの方を軽く水に通して濡らしてからブラッシングするのです。
こうすることで、余計に猫ちゃんを濡らすことなく、効率的に抜け毛をごっそりと取ることができますよ。
「ごっそり」で思い出しましたが、ファーミネーターというブラシを使っても、かなり「ごっそり」抜け毛が取れます。
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あと、個体差はありますが、中にはコロコロをじかに体に掛けても抵抗のないコもいます。
嫌がらないコだったら、粘着力の弱いバージョンのコロコロで綺麗にしてあげても良いでしょう。
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シャンプー
ロシアンのもう一つの有効な抜け毛対策ですが、シャンプーです。
短毛種なので数ヶ月ごとで十分ですが、ブラッシングに加えてシャンプーも不要なコートを流せますので、おすすめです。
専用のシャンプーというものがありますので、それを使ってください。
人間用のシャンプーでは、刺激が強すぎますよ。
やり方としては、ぬるま湯を手ですくって少しずつ体に掛けてあげます。
だんだん抵抗がなくなってきたら、体をほぐすようにしてシャンプーしてあげましょう。
シャワーの勢いは控えめにして、そっと洗い流してあげます。
お風呂から出たら、タオルで十分に水気を取ってあげてから、軽くドライヤーの風を当てて乾かします。
どうしてもシャンプーやシャワーが苦手、というコもいます。
その場合は無理強いしないで、ブラッシングをその分マメに行なうことで対応しましょう。
まとめ
ロシアンブルーは短毛種・ダブルコートの猫ですが、細く短いアンダーコートの毛が密集して生えていますので、短毛種の中では毛がよく抜ける方だといえます。
春と秋の年2回の換毛期には、特に抜け毛が大量に出ますので、普段の時よりもマメなブラッシングやシャンプーが必要になってきます。
シャンプーについては苦手なコもいますので、その場合には無理せずに、ブラッシングで対応してあげましょう。
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