飼っている猫ちゃんの抜け毛が、尋常でないくらいに多い!
子猫の時と比べて、やたら抜け毛が増えてきた!
猫を飼っていると、特に春から夏にかけてはこんな悩みをよく耳にしますね。
猫の抜け毛は大量に抜けても大丈夫なのか?
抜け毛にはストレスも関係しているって本当?
猫の抜け毛対策に有効なことって何?
ここでは、こうした疑問にお答えしていきます。
猫の抜け毛が大量でも大丈夫?
たとえば、もう1年以上猫を飼っていて、ブラッシングなどで毛のお手入れにも気を使ってきたにもかかわらず、今年は春から抜け毛が多い。
しかも、その量が尋常でないくらいに、多い。
飼い主さんならば、そんな時にはつい、病気なのではないかと心配してしまいますよね?
基本的には、大量に毛が抜けても大丈夫なケースが多いのです。
以下に、大量な毛抜けの原因となり得る例を見ていきます。
換毛期を迎えている
猫飼いさんならご存知の(はずの)換毛期。
この換毛期の脱毛は、半端ないです。
換毛期には、春の時期と秋の時期の2つの「期」があります。
特に春の換毛期には、冬の寒い時期を乗り切るのに必要としていた保温のための毛が、大量に抜けてきます。
短毛の種でも、保温のためのアンダーコートは密集していることが多いので、たとえば見た目すっきりのロシアンブルーなどでも、相当に抜け毛が発生してオーナーさんを困らせてくれます。
猫の春の換毛期は一般的に3月頃、とされますが、うちの子などはかれこれ6月くらいまで続く感じです(短毛種ですが)。
最近の猫の飼育環境は、1年通して室内飼いという家庭が多くなっています。
よく言われることですが、人間の環境と一緒で、エアコンのよく効いた室内に一年中いるわけですから、四季の寒暖の差の移ろいを猫が感知しづらくなっています。
そのような状況では、実は換毛期のみに抜け毛が集中せずに、春が過ぎても夏場でも換毛期が続いているかのような、毛の抜け具合だったりします。
そして秋の換毛期も、はっきりとした時期として現れずに、冬に入ってから急に大量の抜け毛が始まったりします。
こうした換毛期の乱れが、大量の抜け毛につながることがあります。
長毛種であること
長毛種であれば、まず抜け毛はどうしても大量になりがちです。
抜け毛だけの問題ではなく、お尻とか毛玉となってしまうと不衛生の問題になってしまいます。
夏の間は猫用のバリカンを使うという人も、いますね。
高齢
猫が高齢になるにつれても、抜け毛が増えるということが言われています。
これについてはそうだとしても加齢そのものは避けようがありません。
後ほど解説するブラッシング等の対策を取るのみです。
猫の抜け毛はストレスも関係している?
猫の抜け毛はストレスも関係している、というのはよく聞く話です。
実際にうちの猫さんも、ストレスからくる脱毛を経験しました。
心因性の脱毛、というものですね。
ストレスが猫の神経に作用して、血管が収縮します。
これが血行不良につながることで、栄養分が十分に行き渡らずに抜け毛につながる、というケースです。
ストレスが強い猫ですと、過剰なグルーミングにより、皮膚が見えるほど毛を舐めとってしまい、しまいには皮膚から出血してしまうコもいます。
急な環境の変化や、オーナーの無関心、猫どうしの喧嘩など、ストレスには多くの種類があります。
猫の繊細さのほどが、うかがい知れますね。
猫ちゃんが普段と違う行動やそぶりを見せたら、ストレスを溜めていないのか、しっかりと見極める必要があります。
↓こちらの記事もご参考にどうぞ↓
猫はストレスで毛づくろいして脱毛症になる?その発散法は?
猫の抜け毛の対策で効果的なものは?
それでは、猫の抜け毛対策で効果的なものとは何か、見ていきましょう。
ブラッシング
一にも二にも、ブラッシングが抜け毛対策の基本です。
猫用のブラシで有名なものが、ファーミネーターとフーリーです。
それぞれにサイズや短毛種・長毛種の別に、商品のラインナップがあります。
これら以外にも、一般的によく使われている猫用のブラシがあります。
ラバーブラシは、少し水に濡らしてから使用するととても効率的に抜け毛を捉えることができます。
スリッカーブラシは、プロのトリマーさんが使う先が針金状のブラシで、超短毛のどちらの猫にでも使用できるのが特徴です。
櫛の先に丸いピンがついているピンブラシは、スリッカーブラシほど刺激月強くなく、猫ちゃんの皮膚にも優しいので、おすすめです。
上記のファーミネーターではちょっと刺激が強いかな、という時に、これらのブラシを併用すると良いでしょう。
ブラッシングの頻度ですが、長毛種の子や換毛期の子には1日1回以上、短毛種の子や通常時には、その子の抜け毛の様子を見ながらですが、2、3日に1回のペースを目安に、かけてあげましょう。
なお、ブラッシング全体に言えますが、軽くで良いので猫の毛を濡らしてからブラッシングしてあげると、スムーズに通りますし、毛の飛散の防止にもなりますのでおすすめです。
シャンプーについて
抜け毛の対策としてもう一つよく取り上げられる方法として、シャンプーがあります。
結論からいえば、換毛期で特に抜け毛のひどい時以外には、シャンプーは不要です。
大量の抜け毛の時期であっても、お湯のみでさらっと洗ってあげるのがおすすめです。
猫は皮膚が繊細です。
そして、もともと綺麗好きでセルフグルーミングしていますので、完全な室内飼いならなおさらシャンプー不要、といえます。
シャンプーを検討する前に、こまめにブラッシングを継続してあげましょう。
まとめ
猫の抜け毛が大量にあったとしても、病気の可能性が高いということではありません。
それでも、心因性ストレスによる抜け毛という可能性はあります。
ストレスをなるべく感じさせない生活環境を整えてあげること、その子に合ったブラシを使って優しく定期的にブラッシングしてあげることが大量の抜け毛に対する対策といえます。
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