もともと砂漠地帯の出身といわれる猫ちゃんですが、日本の夏にはジメッとした暑さがあるため、熱中症や夏バテになってしまうコもいます。
ここでは猫の夏バテに焦点を当てて、夏バテでご飯を食べないときの対応法や、水分補給の仕方、そしてエアコンの使い方について、紹介していきます。
猫が夏バテで食べない時は?
愛猫が、夏の暑さからか、通常の量のご飯を食べられなくなっている。
他の季節と比べて、頻繁ではないが、嘔吐することもある。
こんな症状の時には、あなたの猫ちゃんは夏バテかもしれません。
そもそも猫も犬も、野生の動物たちは体の調子が良くない時には、じっとして動かず、人間のように「食べて直す(治す)」という考えはないようですね。
ですから、食欲不振だからといってすぐに重大な症状だと考えることはありません。
食欲不振を、以下の2通りの場合に分けて考えましょう。
全くご飯を食べてくれない場合
食欲不振のうち、1歳以上の猫ちゃんで丸一日程度の絶食状態は、様子見でも大丈夫です。
ですが、1日半以上継続して絶食状態の時には、動物病院の診断を受けましょう。
専門家によれば、36時間以上の絶食は、特に肥満体のコの場合には肝臓の病気になるリスクがあるそうです。
全くご飯が喉を通らないようなら、この時間を過ぎないように、早急に病院の診察を受けさせるべきでしょう。
少しずつでも食べている場合
この場合は全くの絶食状態とは異なり、まずは問題ありません。
猫も、人間と同様に夏バテします。
個体差もありますが、猫によっては夏の暑い時期には食欲が落ちるとともに体重も落ち、痩せるという子もいます。
そしてまた秋から冬にかけては食欲も戻り、体重も元どおりになる、というパターンも見られます。
暑さから胃腸が弱っているような時には、無理に新しいフードを食べさせるよりも、いつものフードに鰹節やマタタビをかけてあげたりして食欲を促してあげる、といった方法もあります。
ところで、食欲不振とともに、「嘔吐」があっても、換毛期の毛づくろいで飲み込んだ毛の吐き出しということもあり得ます。
その場合には、他の季節よりもマメにブラッシングをしてあげたり、必要かつ可能であればシャワーで綺麗にしてあげる、などの対策を取ると良いでしょう。
中には、高齢の猫ちゃんが、食べづらくなって食欲が落ちてきた、というケースも考えられます。
または、口内炎ができていて痛くて食べられないケースも、あります。
後者の場合は、もちろんお医者さんのところに連れていき、薬を出してもらいましょう。
猫の夏バテのときの水分補給は?
猫ちゃんは、基本的にあまり積極的に水分を取らないですよね。
夏バテで、特に水分補給がうまくいっていない場合には、猫は脱水症状のリスクを負います。
こうした場合には、猫に与えるフードを工夫しましょう。
つまり、口から食べるゴハンから水分を補給できるようにします。
ウエットフードも商品としてありますが、手元になければ、いつもの「カリカリ」(ドライフード)をお湯に浸して柔らかくしてあげるのも一つの手です。
風味も増しますので、食欲も出てくることが期待できます。
ウエットフードの他にも、スープタイプやゼリー状のタイプのフードもありますので、こうしたものを活用しても良いでしょう。
ただ気をつけたいのは、こうしたフードのは総合栄養食ではなく、一般食(おやつ)であることが多いので、総合栄養食も忘れずに(混ぜたりして)与えるようにしましょう。
うちの子の場合は、お風呂場で蛇口から流れる水が大好きなので(笑)、よくそこで水分補給をさせています。
なぜか流れているお水が好きなコって、結構いますよね。
猫の夏バテのときエアコンはどうする?
猫の夏バテに関して、エアコンはどのように使ったら良いのでしょうか。
猫はもともと体温が39度くらいあり、人間よりも暑さに強いと言われています。
本格的な夏場でも、人間が感じるエアコンの「涼しさ」は、猫によっては少々苦手としているコもいるようです。
人間同士でも、エアコンの作る低温が苦手な人もいますし、かなり温度を下げたがる人もいます。
夏の初めの時期においては、猫のとってはエアコンの効きすぎていて苦手なコもいるようです。
ですが、湿度が高くなれば、夏バテどころか熱中症にかかるおそれも出てきます。
日中は猫だけの空間だったら、比較的高い温度設定(28〜29度)の冷房か、除湿モードでも猫ちゃんは大丈夫です。
また、冷房が効きすぎている場合の避難場所として、他の部屋にも行き来できるようにしておくと良いでしょう。
猫は、快適で涼しいところを上手に探し出して、そこにいることが多いですね。
なお、猫の熱中症について予防法やエアコンの使用法、熱中症にかかってしまった場合の対処法を紹介した記事はこちらになります↓ 合わせてご参照ください。
猫の熱中症の予防法は?エアコンは必要?なったときの対処法は?
まとめ
暑くて湿った夏に、猫ちゃんが夏バテでゴハンを食べないときの対応法や、水分補給のやり方、そしてエアコンの使い方について、紹介しました。
涼しいところを探す天才、ともいわれる猫ちゃん。
この夏も、しっかりと水分補給をして元気に乗り切ってほしいものですね♪