主に6月にかけて青や白、紫や赤に咲き誇る紫陽花は、梅雨時にもどことなく気分を和ませてくれる貴重な花ですね。
紫陽花の鉢植えを人からもらい受けたり買ったりしたものの、育て方がイマイチわからないという人もいるかもしれません。
ここでは紫陽花の育て方の初心者に向けて、鉢植えの場合の水やりと剪定の方法を紹介していきます。
紫陽花の育て方 鉢植えの場合は?
まずは紫陽花の特徴としては、水をとても好む植物だということです。
乾燥には注意が必要で、特に夏場の乾燥で枯らさないようにします。
水は好むのですが、ジメジメしすぎている水のはけが良くないところも、苦手です。
紫陽花は露地植えと鉢植えとがありますが、鉢植えの場合の注意点の一つが、この乾燥への対応(枯らさないようにすること)です。
地植えよりも鉢植えは、乾燥しやすいのです。
鉢植えの場合の植え替えと肥料、そして置き場について説明します。
植え替えについて
鉢植えでは、剪定(後述)が終わったら、鉢の植え替えを行います。
これは、根詰まりを防止するためで、1年に1回、開花後の7月下旬頃に行います。
プラスチックの鉢は避け、よく見かける煉瓦色の焼き物の鉢(8号推奨)を、用意します(水加減の調整のため)。
元からある根っこの部分をほぐしてから、その3分の1程度を切り取り、植え替えます。
土については基本的に市販の培養土で大丈夫です。
ブルー系統の紫陽花には、専用の青色紫陽花用の土が売っていますので、これが適しています。
肥料について
肥料は、夏から初秋にかけての時期と冬期の2回、与えます。
前者は8〜9月にかけて、即効性のある化成肥料を与えます。
これにより、新芽の成長を促進することができます。
後者は、緩効性肥料として固形の油かすを与えます。
冬の間に、春までしっかりと時間をかけて花を咲かせるだけの養分を補ってあげるわけです。
置き場所や日当たりは?
紫陽花は半分日陰になるようなところを、好みます。
室内でも西日など直射日光が当たるところでは、乾燥が進みやすく、また葉焼けにもつながるので、注意が必要です。
室内なら、明るいところで、直射日光の避けられるところが適しています。
たとえば時期が3月ごろならば、夜はまだ冷えたりしますので、窓辺に置くのは避けましょう。
もともと鉢植え商品としての紫陽花は、室内向けに作られていますので、急に日なたの直射日光が当たるところに出したり、冷たい乾燥した風に長時間晒したりすると、葉や枝、芽が傷んでしまうことにつながりかねません。
鉢植えが販売されていた状況がわかるならば(せめて屋内か屋外のどちらの店舗なのか?)、そうした環境と同様な環境から徐々に慣らしていきましょう。
例えば屋内の環境で売られていたものならば、いきなり直射日光の屋外に出してしまうということは、避けてあげましょう(植物もある意味ストレスを感じるようですので)。
紫陽花の鉢植え 水やりはどのようにする?
そもそも紫陽花は水を好む植物で、健やかな成長には乾燥は厳禁です。
鉢植えの紫陽花で注意したいのが、その水やりについてです。
露地植えの場合よりも、特に乾燥しやすいので、土の表面が乾いてきたら、底から水が出てくるくらいに十分に水分補給してあげましょう。
紫陽花の初心者さんが夏場の乾燥で枯らしてしまった、ということを残念ながら耳にします。
乾燥しやすい夏の間は、毎日あるいは2日に1回は水やりを欠かさないようにしましょう。
紫陽花の剪定 その方法とは?
紫陽花の初心者で取り組みにくいイメージなのが、紫陽花の剪定についてかもしれません。
紫陽花の花が終わった頃に行う剪定の作業ですが、実は翌年も花を咲かせるために必ずしも必要なことではありません。
であれば、無理に手間のかかる剪定作業などやらなくても良いのでは?と思いますよね。
では何のために剪定があるのかといいますと、花の付きを良くするためにではなく、株が大きくなりすぎないようにするため、なのです。
実際に、成長しやすい紫陽花が巨大になってしまうと、風情がなくなってしまいますよね。
花の咲く位置が高くなりすぎないように、全体が大きくなってしまわないように、剪定するのです。
ただ厄介なのは、この剪定を上手に行わないと、翌年咲くはずの花芽を切り落としてしまうことがあるということです。
この剪定を失敗しないための方法として推奨されるのが、2回の時期に分けて剪定するというものです。
まず最初の剪定は、7月の開花が終わった時です。
花が終わって色あせたら、花から2、3節ほど下の、葉の付け根にわき芽が出ている上の位置で、切り詰めましょう。
そして葉の落ちた秋の初めに、2度目の剪定を行ないます。
1度目の剪定のあとに、カットしたところのすぐ下に芽が伸びてきているはずです。
それが枝になっているのを探します。
新しく枝分かれした枝のすぐ下にわき芽があることを確認したら、そのわき芽の上のところをカットします。
1、2週間経つと、わき芽があれば、その付け根のところに翌年咲くであろう花芽ができます。
まとめ
紫陽花の鉢植えを貰ったり買ったりして、初めて育ててみるという方向けに、鉢植えならではの注意点や、水やりや剪定の方法について、紹介しました。
来年もまた綺麗な花が咲きますように!
ご参考になれば幸いです。
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