花粉が舞い始める季節になると、花粉症がある方なら各種の対策が必要となります。
洗濯についていえば、カラッと外干ししたくても、数百キロも遠くから花粉が飛んでくるということを考えると(スギ花粉の場合)、やはり部屋干しということになるのでしょうか。
花粉症対策で部屋干しする場合に問題となる、乾燥しにくいという問題の解決策と、においの対策についてご紹介します。
花粉症なら洗濯物は部屋干し?
自分を含めて花粉症の人がいるご家庭では、花粉の季節には洗濯物はやはり毎日部屋干しが基本です。
比較的花粉の飛散が少ない午前中のみ外干しして、よく叩いて取り込む、という人もいますが、それではどうしても花粉の一部が洗濯物に残ってしまいますので、花粉を部屋に取り込まないためには、100パーセント部屋干しが無難なのです。
外出から帰ってきてジャケットやコートの花粉をよく払ってから入るようにする、というのは仕方ありませんが、洗濯物については、部屋干しによってあらかじめ花粉を付着させないようにできるわけですから、わざわざ花粉を集める外干しをすることはありません。
ただ、ありとあらゆる洗濯物を部屋干しすると、現実問題として干すために吊るすスペースにも限りが出てくる可能性もあります。
そのようなときには、家族の中で花粉症がない人の分だけ、短時間で外干しで乾かすようにして、しっかりバタバタとはたいてから取り込むようにすれば良いでしょう。
なお、洗濯物ではありませんが、布団については布団乾燥機というものがありますので、これを使えば部屋の中においても、しっかりと布団を乾燥させることが可能です。
洗濯物の部屋干しで乾燥がはかどる方法は?
花粉症のせいで、お天気の良い日でも洗濯物を外に干せないのは、何とも辛いところではありますが、少しでも症状を減らすためにはやむを得ない対策となります。
であれば、せめて乾きにくい洗濯物も効率的に乾燥させていきたいところですよね。
個人的に一番効率よく、そして仕上がりも良く乾燥させることができるのは、ガス式の乾燥機でした。
最近は洗濯機にすでに一緒に乾燥機能が付いているものも多いようですが、個人的な体験としては、完全に乾燥し切るには時間がかかる、という印象でした。
そこでおすすめなのが、浴室乾燥機です。場所としても、そもそも浴室は乾燥させやすい位置にあることが多く、3〜5時間の時間設定で効率よく乾燥させることが可能です。
浴室乾燥機がない場合には、衣類用の除湿乾燥機を使いましょう。
扇風機で洗濯物の下部から風を当てながらこれを使用すれば、効率よく乾燥させることが可能です。この場合、扇風機の風力は弱モードで十分です。
洗濯物の部屋干しでにおいの対策は?
花粉症の対策の一つとして洗濯物の部屋干しをするのは、わかっていただけたかと思いますが、それでは部屋干しによって部屋にこもりがちな、においについての対策はあるのでしょうか。
商品としては、室内干しのにおい対策ができる各種中性洗剤や合成洗剤も、すでにありますね。
ですがこの点、個人的な体験からお話ししますと、ズバリ『セスキ炭酸ソーダ』を洗剤として使用することをおすすめします。
セスキ炭酸ソーダは重曹よりも水に溶けやすく、アルカリ性の強さは重曹の10倍なので、とても優秀な洗剤なのです。
特に皮脂よごれや、血液などのたんぱく質の汚れに強いので、毎日の洗剤として重宝します。
生乾きの嫌なにおいについて、このセスキ炭酸ソーダを洗剤として使うと、本当に少なく(というかほとんど感じられなく)なりました。※個人の感想ではあります。
通常の洗濯には、水30リットルに対して大さじ2杯のセスキ炭酸ソーダで使用します。
汚れの目立つ場所には、セスキ炭酸ソーダ小さじ1を、水500ccに溶かして作る『セスキ炭酸ソーダ水スプレー』を洗濯前に吹き付けておき、洗濯機に入れて回すとよく汚れが落ちます。
まだ洗濯にセスキ炭酸ソーダを使ったことのない方は、ぜひおすすめします。
※関連記事『大掃除で換気扇に使うセスキ炭酸ソーダとは?重曹とクエン酸との違い』もご参照ください。
まとめ
あなた自身含めて花粉症のご家族がいる場合には、洗濯物については花粉の飛散する時期を通じて、洗濯物は室内干しをおすすめします。
その室内干しの場合乾燥方法と、洗濯物のにおいの対策について、ご紹介しました。
花粉症の症状がいち早く楽になられるように、願っております。