年末の大掃除もいよいよ迫ってくるとなれば、気になるのが、どういうツールを使ってどう綺麗にしていくのか、という方法論ですね。
その点、私自身ナチュラルクリーニングには注目していて、重曹やクエン酸はかねてより使ってお掃除をしていたのですが、最近になってやっと(?)知ったのが『セスキ炭酸ソーダ』なる素材です。
あっ、実は『ナチュラルクリーニング』という言葉も最近知りました。笑
具体的には、セスキ炭酸ソーダが換気扇のクリーニングに役立つというのを耳に挟んだのですが、使えば使うほどに、このセスキ炭酸ソーダに色々とすごいクリーニング効果があることがわかりました。
身近にあって安全な素材によるクリーニングに有用な、セスキ炭酸ソーダについてご紹介します。
大掃除で換気扇に使うセスキ炭酸ソーダとは?
まずは『セスキ炭酸ソーダ』を聞いたこともない方へ(自分も実は最近になって知ったのですが・汗)、どのようなものなのか解説します。
セスキ炭酸ソーダは重曹と炭酸ナトリウムを1対1で加工したものです。
重曹よりも水溶性が高く、弱アルカリ性で、入浴剤や家庭用の洗剤にも広く用いられています。
重曹との違いは後に解説しますが、重曹よりも使いやすく、しかも使い道も広いと評判のアルカリ剤なんです。
モノ自体は白い顆粒状で、常温での長期間の保存にも対応できます。
【身近なお掃除に】セスキ炭酸ソーダ水スプレーの作り方
粉末のセスキ炭酸ソーダ小さじ1を、水500ccに溶かし込むだけ。
それをスプレーボトルに入れて、手軽に室内の汚れた場所にシュッとスプレーすることができ、便利です。
実際の使用方法としては、
・水を絞ったスポンジや雑巾にスプレーして、それで汚れ落としに使う。
といった使用法があります。
少々前置きが長かったのですが、大掃除の時に取り組む対象として換気扇のクリーニングがあります。
この換気扇のクリーニングにも、セスキ炭酸ソーダが活躍してくれます。
換気扇の油汚れというのは厄介ですよね。
【換気扇汚れのクリーニング】
①フードの下の整流板の油汚れ
これには、上にも書きましたが『セスキ炭酸ソーダ水スプレー』を使用します。
・油汚れの部分にスプレーを吹きかけて、約30分間そのままにします。
・その後、スポンジか雑巾で乾拭きして水洗い、水拭きして仕上げます。
②シロッコファンのクリーニング
これは、セスキ炭酸ソーダを使ってのつけおき洗いが絶大な効果を発揮します。
・シロッコファンが丸々入る大きさの容器(風呂桶のようなもの)に、油よけのビニール袋をかぶせておきます。
・その容器のなかで、60度のお湯10リットルにセスキ炭酸ソーダ大さじ4杯を溶かします(高めの温度の方がアルカリ度が上がるので油汚れが落ちやすいです)。
※やけどには注意しましょう。
・シロッコファンをその中に入れて60分間放置します。だんだんと油汚れが浮いてきます。
・アルカリ性が重曹よりも強いため、手荒れ防止のためゴム手袋をはめて、取り出したシロッコファンに着いている汚れをブラシ等でこすり落とします。
・仕上げに、先ほどのセスキ炭酸ソーダスプレーを使い、雑巾等で残りの汚れを拭き取ります。
こうしてセスキ炭酸ソーダを使うと、その頑固な油汚れからつい怯んで敬遠しがちな換気扇のクリーニングも、上記のように手軽に取り組めて、しかも綺麗に仕上げることができるんです。
セスキ炭酸ソーダと重曹の違いは?
ではここで、同じナチュラルクリーニングの素材として比較されることの多い重曹との違いを見てみましょう。
以前『あさイチ』という番組で取り上げられたそうですが、セスキ炭酸ソーダは重曹より『10倍のパワーがある』そうです。
何が10倍かというと、両者同じアルカリ性とはいえ、アルカリの強さが重曹の10倍なんだそうです。
セスキ炭酸ソーダは重曹に比べて粒子が細かいため、水に溶けやすく、洗濯にも使いやすいです。
皮脂の汚れやたんぱく質汚れに強いので、日常の洗濯に洗剤がわりに用いることができるのは、重曹との大きな違いといえます。
一方重曹はその粒子の粗さから研磨作用があるため、セスキ炭酸ソーダでは落とせない、鍋等のこげつき等に威力を発揮します。
また、重曹もセスキ炭酸ソーダもアルカリ性なので、アルミの製品や白木、それに畳には使用不可!ですのでご注意を。
セスキ炭酸ソーダとクエン酸の違いは?
では次に、セスキ炭酸ソーダとクエン酸との違いはどうでしょうか。
大きな相違点としては、前者はアルカリ性、後者は酸性ということが挙げられます。
ですから、アルカリ性のセスキ炭酸ソーダは上で見てきた通り、酸性の汚れ(皮脂や手あか、日常のお洗濯、油汚れ、血液の汚れ)に強い。
逆にクエン『酸』はアルカリ性の汚れ(石鹸汚れ、アンモニア汚れ(黄ばみ)、尿石、カルキ、シンク周りの水垢)に強い、という特徴があります。
その他、クエン酸の効用等についてはこちらの記事に書いてありますのでよかったらご参照ください。↓↓
『大掃除でのクエン酸の使い方は?お風呂には?トイレにも? 』
このように、セスキ炭酸ソーダとクエン酸は大掃除の時にも普段のお掃除の時にも、相補うメリットを持っています。
どちらかということではなく、それぞれの特徴を生かしてうまくお掃除に使い分けることが大切ですね。
まとめ
『セスキ炭酸ソーダ』って、これほどの効用がありながら、実際に使用したことがない人も多いような気がします。
セスキ炭酸ソーダ、重曹、そしてクエン酸と上手に使い分けることで、合成洗剤にはできないナチュラルクリーニングが可能となります。
この大掃除を一つの機会として、あなたも使ってみてはいかがでしょうか。
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