慶応・明治・大正・昭和の4つの時代を生きた横浜の実業家、原富太郎(号は三渓)。
原富太郎によって造園された横浜の三渓園は、重要文化財を含む17棟の建造物を有する広大な日本庭園です。
落ち着いた佇まいの日本庭園なので、大人の遠足やデートのコースとして、おすすめです。
秋にはモミジやイチョウ、ハギやヒガンバナ始め、季節の植物や花を楽しむことができます。
ここでは、三渓園の紅葉の見どころや時期、その頃の混雑状況や、ライトアップについての情報を、紹介していきます。
三渓園 紅葉の見どころや時期は?
紅葉の見どころや時期は?
紅葉の三渓園を紹介している動画がありました。
冒頭に記した通り、三渓園には重要文化財を含む17棟もの建造物が、あります。
敷地的には、東京ドーム約4個分もの広さを誇っています。
その中には、
国の重要文化財建造物が、10件12棟
横浜市指定有形文化財建造物が、3棟
が含まれています。
特に、国の重要文化財建造物の12棟というのは、どれも京都や鎌倉など他の都市からの移築なんですね。
現地では朽ち果てて行きそうだった建造物を、わざわざ私財をなげうって買い取り、移築して綺麗にした上で(一部は)公開するなんて、簡単にできることではありませんよね。
さて、こうした古建築を背景に、三渓園はモミジやイチョウをメインに、目にも鮮やかな秋の紅葉を見せてくれます。
たとえば、重要文化財の「聴秋閣」の裏側に通じている遊歩道からの眺めは、まるで絵葉書のような素敵な紅葉の景色ですよ。
この遊歩道は、例年、期間限定での公開となります(2018年は11月17日(土)〜12月9日(日)までの予定)。
また、安土桃山時代の建築物である「春草盧(しゅんそうろ)」も、イチョウの黄葉で評判のスポットです。
実際に今でも、茶室として現役で使われているんですね。
大イチョウから落葉した黄色の葉で、あたり一面が真っ黄色に覆われる様は、まさに必見の美しさです。
三渓園では、紅葉する木の本数も多く、約500本といわれています。
種類としては、モミジやイチョウ、ドウダンツツジ、サクラといったところです。
紅葉の楽しめる時期は、その年の気温の状況にもよりますが、平年並みとすれば11月の下旬から、12月の中旬くらいまでです。
なお、直近の紅葉の見ごろについては、三渓園(Tel:045-621-0634)まで、直接聞いてみると良いでしょう(電話番号はお間違えなく)。
紅葉の古建築公開
三渓園では毎年、「紅葉の古建築公開」のイベントがあります。
11月下旬から12月上旬という一番紅葉の綺麗な時期に合わせて、重要文化財の聴秋閣と春草廬の2棟が公開されます。
聴秋閣のカエデの紅葉、春草廬の黄色いイチョウの葉、それぞれの佇まいにピタリとハマっていて、SNS映えする光景が広がります。
上記の遊歩道の公開と同じく、2棟の古建築は期間限定での公開となります(2018年は11月17日(土)〜12月9日(日)までの予定)。
菊花展も魅力的!
紅葉の季節の三渓園で、日本の古典的な菊の花を楽しめるイベントがあります。
それは、「菊花展」。
懸崖や厚物、菅もの、古典菊、小菊盆栽など、ディスプレーにも趣向を凝らした菊の花の展示会です。
その数、約500本と見応えがあります。
江戸時代からの歴史ある菊の花の展示が、趣溢れる三渓園の園内で行われることが、素敵ですよね。
菊花展は、毎年10月下旬から11月下旬にかけて開催されます。
2018年については、10月26日(金)から11月25日(日)までの予定です。
三渓園観覧後のおすすめスポットは?
さて、三渓園の観覧後、あなたはどうしますか?
せっかく横浜まで出て来られたのなら、紅葉ざんまいのついでに、中華街や元町まで出てみてはいかがでしょうか。
もし食事処をお探しなら、日本で最大の中華街である横浜中華街まで出れば、様々な中華料理のお店が待っていますよ。
横浜市営バスで、「三渓園入口」バス停から横浜駅前行の「8系統」のバスに乗れば、約30分で横浜中華街に着きます。
横浜中華街からは、ショッピングが楽しめる元町ショッピングストリートや、マリンタワー、山下公園方面へも、徒歩で数分圏内です。
【三渓園から横浜中華街へ】
三渓園 紅葉のときの混雑状況は?
紅葉のときの混雑の状況
三渓園で紅葉を楽しみたい。
だけど気になるのは、その時期の混雑状況ですよね。
その年にもよりますが、三渓園の紅葉のシーズンでも、入場制限がかかるようなことは、まずありません。
広大な敷地なので、いったん入園してしまえば、「押すな押すな」の混雑でゲンナリ、ということはありません。
ただし、園内でも紅葉の綺麗なスポットはある程度限られますので(上記の「聴秋閣」や「春草盧(しゅんそうろ)」のように)、その周辺には人が多く集まることはあり得ます。
観客のいない建物だけを紅葉とともに写真に収めるには、タイミングを選ぶことにはなりそうですね。
ちなみに三渓園では、4月の桜の花見のシーズンや、夏の蛍を観る夕べの時間帯に、人出がピークを迎えます。
駐車場の状況
むしろ、紅葉の時期の混雑は、自家用車で訪れる場合の駐車場の方が影響されやすいです。
三渓園の正門前の駐車場は、パッと見で並んでいなくても、満車の場合は軽く30分くらい並ぶことになる、ということも少なくありません。
いったん入場したら、中ではゆっくりと周遊している人が多いからでしょう。
収容台数としても、正門前駐車場は、バスと一般車両との兼用で80台分のスペースしかありません。
アプローチしやすい正門前ということもあり、ここの駐車場は混みやすいのです。
もしも正門前の駐車場で待たされそうな感じだったら、ためらわずに「本牧市民公園駐車場」の方を利用しましょう。
こちらには約300台分の駐車スペースがあります。
最初の1時間200円、以降30分ごとに100円ずつ加算される料金のシステムです。
5時間以上駐車する場合でなければ、正門前の駐車場(最初の2時間500円、以降30分ごとに100円ずつ加算。1日最大1,000円)よりも割安となります。
たとえば、2時間の駐車時間であれば、正門前の駐車場では500円、本牧市民公園駐車場では400円となります。
「本牧市民公園駐車場」から園内へは、南門からアプローチします。
駐車場から南門までは、徒歩5分ほどで着きますので、そこで入園料を払って入園します。
紅葉に季節など、正門前駐車場が混み合いそうな時には、最初から本牧市民公園駐車場に入れてしまうのが、スムーズな駐車方法といえます。
アクセス
三渓園へのアクセスは、紅葉の時期のように駐車場の混雑が予想されるような場合には、「電車+バス」の公共交通機関の利用をおすすめします。
小さな子どももしくは高齢者が一緒のような時は別として、急がず焦らずで行けるなら、バスが良いですよ。
横浜駅方面からのアクセス方法は、いろいろあります。
横浜駅や、隣の桜木町駅からバスに乗ってくる方法とかも、選べなくはないです。
ですが、ここではバスに乗車している時間が一番短くてすむ、最寄りの根岸駅からバスに乗るルートを紹介します。
JR根岸駅のバスターミナルの「2番」乗り場から、横浜市営バスで「58」「99」「101」各系統のバスに乗車、「本牧」バス停下車、徒歩約10分です。
三渓園の最寄りの駅は根岸駅なのですが、直接三渓園まで徒歩で行くとすると、たっぷり30分はかかってしまいます。
上記のバスルートのご利用が、おすすめです。
三渓園 紅葉のライトアップはある?
残念ながら、三渓園では紅葉のライトアップは行われません。
ライトアップをなんとなく期待してしまうのは、某ニュース番組でも生中継された「観桜の夕べ」(桜とその周辺のライトアップ)が頭にあるから、かもしれません。
もしまだ日程的に間に合うようでしたら、9月下旬に開催される「観月会」では、三重塔などの古建築のライトアップが楽しめます。
2018年でいえば、9月21日(金)〜9月25日(火)が、その開催期間となります。
■三渓園
住所/横浜市中区本牧三之谷58-1
電話番号/045-621-0634
開園時間/9時から17時まで(入園は閉園の30分前まで)
休園日/12月29日、30日、31日(臨時休園の場合あり)
入園料/大人700円、子供200円(シニア、団体料金等の割引あり)
まとめ
三渓園の紅葉の見どころや時期、紅葉の頃の混雑状況や、ライトアップについての情報を、紹介してきました。
個人的には、例年12月の10日前後が紅葉の見頃のような気がします。
より確実にしたい方は、本文中にもありますが、三渓園に直接電話で聞いてみると、最新の紅葉情報を教えてもらえますよ。
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