七五三の記念の写真撮影では、子供が長時間我慢できないとか、兄弟も一緒に待つのがたいへん、といった理由で、同日撮影よりも前撮りする人が増えてきています。
ですが前撮りの場合は、お参り当日にはもう一度、着物をレンタルして着付けやメイク含めてお金がかかるの?と疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
七五三で前撮りと当日の衣装は揃えるものなのか?前撮りするならお参り当日も着物にする?そして、当日の会食の時は着物から着替えるもの?
ここでは、こうした疑問について、解説していきます。
七五三で前撮りと当日の衣装は揃えるもの?
昔から七五三のお祝いは11月15日に行うものとされてきましたが、近年は神社の混み具合や家族の休日の都合などで、その日以外の日に行うという家庭も増えています。
晴れ姿の記念の写真撮影も、七五三のお参りやお祝いと同日にではなく、むしろ前倒しに撮影しておく前撮りが一般的になりつつあります。
つまり、本来は
2.神社にお参り
3.記念写真の撮影
4.家族や親戚と会食(お祝い)
というのが七五三というイベントの流れなのですが、このうち1と3を前もって行なうのが「前撮り」、というわけです。
2と4(当日着物を着るのなら、1と2と4)は、11月15日か、それ以前のお日柄の良い日に行ないます。
実は1〜4までの流れを1日で済まそうとすると一番たいへんなのが、主役である子どもですよね。
特に3歳5歳の子どもだと、落ち着きのない子が大半を占める(?)わけで、初めての着物ならなおのこと落ち着かず、拒否る子もいるようです。
そこで前撮りすることで、記念撮影の手間と神社への参拝・会食とを別の日に分けることができ、子どもがなるべく疲れないように対応できるんですね。
前撮り自体が、ゆっくりと落ち着いた中で、子も親も素敵な画が撮れそうですよね。
まだまだ小さい、3歳の七五三では着物を着させるのもおぼつかなかったりします。
その点でも、前撮りの時点で1回着物を着ておけば、お参りの当日に余裕が持てるので安心、というメリットもあります。
さてそこで疑問が湧いてくるのが、そもそも前撮りをするということは、前撮りと当日の2回とも着物を着させるのか?ということです。
上記の「1.着付け&へアセット・メイク」が2度必要となるし、着物を持ってなければそれのレンタル代もかかってくるのでは?と思いますよね。
七五三の記念撮影としての前撮りは、着物を着させるというのが一般的のようです。
お参り当日の衣装については、家庭により人により意見が分かれるところです。
神社での奉告祭としての面を重視すれば、両日とも着物でお参りするのは当然と考える人もいれば、前撮りで着物は着たので、当日は必ずしも着物にこだわらない、という人もいます。
当日は、その後の会食を考えたらレンタルの着物を汚してはいけないから、ドレスなどの洋装にする、という考え方もあります。
いずれにしても、七五三その日はこれでなくてはダメ、という服装のコードがあるわけではありません。
私たち大人も、神社にお参りするからといって必ずしも和装で望むわけではありませんよね。
特段のこだわりがないのであれば、前撮りと当日の衣装は分けて、イメージの異なる記念写真を残してみてはいかがでしょうか。
七五三の当日もやはり着物にする?
それでもやはり、オーソドックスにお参り当日にも着物を着させたい、という場合は、もう一度、着物をレンタルして着付け・メイク含めて2回分のお金がかかるのでしょうか。
今の時代、何かと便利になっていて、写真スタジオによっては前撮りの利用を前提として、様々なキャンペーン割引が受けられたりします。
例えば業界大手のスタジオアリスの場合、早撮りキャンペーンの期間中で対象であれば、秋のお参り用の着物のレンタルが平日なら無料で利用でき、土日でも割引が適用になります。
つまり、秋に神社にお参りするときに、着物のレンタル、着付け、へアセット・メイクまで込みでサービス(無料または割引)してもらえるわけです。
前撮りと当日の2回とも着物を着させるのは金銭的にたいへん!と思っていた方には嬉しい情報ですよね。
アリスのキャンペーンについては、前撮りの時期によってもサービスの内容が違ってくることもあります。
事前に公式サイトでチェックしてみてくださいね。
七五三の会食では着替えさせる?
七五三の神社へのお参りの後は、ご家族や親戚とのお祝いの席、ですね。
ここでの疑問は、晴れ着のまま会食でも良いのか、着物は着替えさせるのか、ということです。
たとえ祖父母に着たままで良いと言われても、レンタルの着物ならなおさら、汚れてしまってはいけないので、悩みどころですね。
このときに、以下のパターンが考えられます。
B.スナップ写真を撮影し、私服に着替えさせてから会食する
やはりレンタルの着物だと気になるのが、「会食という食事の場で汚さないか?」という点ですよね。
着慣れていない振袖に、お料理が触れて汚してしまいでもしたら、嬉しい気分も台無しになってしまいます。
写真スタジオからのレンタル着物の場合、スタジオ内用と外出用の着物は、同じようなデザインでも、個体として分けているそうです。
それでも万一、子どもがソースや醤油、料理をこぼしたりして着物を汚してしまうと、クリーニングの実費負担がかかってくることもあります(契約書には事前に目を通しておきましょう)。
お参りの当日は、会食の頃には子どももかなり疲れています。
その上に着慣れない着物で食事をしたりすれば、モノをこぼして汚さない保証はありません。
そう考えると現実的には、上のBの対応(会食の前には着替えさせる)というのがおすすめです。
筆者の知人女性が、お孫さんの七五三当日の様子を話してくれました。
まず朝一番でレンタルの着物に着替えさせて、早々に神社へのお参り・祈祷、スナップ写真撮影を済ませます。
帰宅したらすぐに着替えさせての会食(ランチ)を楽しむのがパターン、と話していました。
これなら、レンタルの着物を汚さずに当日の夕方には返却できるし、子どもも窮屈な服装から早く解放されるのでご機嫌取りの必要がないそうです(笑)。
まとめ
七五三の前撮りのシステム(?)は、子どもの負担の軽減、スタジオ混雑の回避、ご家族もスケジュールが立てやすくなる、などいろいろなメリットがあります。
そしてそれに連動するように、写真スタジオごとに前撮りに関連したキャンペーンが用意されています。
着物をレンタルするのなら、せっかくですからこうしたお得なキャンペーンを利用して、前撮りをなさってみてはいかがでしょうか。
ですが会食の時にはくれぐれも、レンタルの着物を汚してしまわないよう、気をつけましょう。
汚してしまいクリーニング費用が発生してしまったら、せっかくの割引のメリットもなくなってしまいますからね。
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