喪中なのに、あなたのところに年賀状が来てしまった場合、どうしたら良いのでしょう?
普通は喪中を知らせる喪中ハガキで予め連絡して入れば、年賀状が来ることは少ないと思われますが、ハガキを出すのが遅くなったり、行き違いで年賀状が来てしまったり、ハガキを出していない人からの年賀状が来ることもあり得ますね。
喪中に年賀状が来たらどういう対応をすべきか、そもそも返信すべきか、返信するとすればどのように、などの疑問について調べてみました。
喪中なのに年賀状が来たら?
喪中ハガキを出していない人から年賀状が届いた場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。
感覚的には、喪中ハガキを出していないとはいえ年賀状を受け取っている以上、何の返信もしないのはやはり失礼にあたると感じますよね。
かといって、もちろん年賀状にて返信をするのも当然NGです。
こんな時には下記にもあるとおり、寒中見舞いにて、返信すれば大丈夫です。
その一方で、行き違い等で、喪中ハガキを出したにもかかわらず年賀状が届いてしまったケースでは、どうしたら良いのでしょうか。
この場合は、基本的に返信は不要です。
そのための喪中ハガキであることと、到達時期の先後はあるにしても、相手に喪中を知らせているので、返信不要です。
ただし、年賀状が例えば親しい友人からのもので、近況の報告を交わしたいということであれば、ここでも寒中見舞いのハガキを出すことで対応できます。
喪中に年賀状が来たら返信は寒中見舞いで?
上に見てきたように、喪中ハガキを出していた、出していなかったにかかわらず、友人等から年賀状が届いてしまった場合に返信の方法として使えるのが寒中見舞いです。
暑中見舞いと同じ趣旨で、季節の挨拶状として広く使われています。
季節の挨拶ですから、喪かどうかには無関係に使うことができるわけです。
寒中見舞いは、いつ出すと良いのでしょうか。
十二候の一つ『小寒』(2018年は1月5日)前までは、年賀はがきを出す時期ですので、これを避けます。
寒中見舞いは具体的には、返信は松の内が明けたあと、立春(2018年は2月4日)までの間に出します。
ただしここで気をつけたいのは、『松の内』の期間が地方や地域によって異なるという点です。
一般的には松の内は元旦から1月7日までとされますが、15日までを松の内とするところもありますので、相手への返信は、1月15日を過ぎてから2月4日ごろまでに寒中見舞いとして出す、とおぼえておきましょう。
寒中見舞いの内容としては、年賀状へのお礼、当方喪中で新年の挨拶を控えさせていただいた旨、自分の近況、相手への気遣いなどを記すようにすると良いでしょう。
喪中に年賀状が来たら返信の例文は?
喪中に、喪中ハガキを送っていない相手から年賀状が来たら、その返信としての寒中見舞いの例文として、以下のようなものをご紹介します。
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寒中お見舞い申し上げます。丁寧な年賀状をいただき、ありがとうございました。昨年◯月に□□が他界しましたので、年末年始のご挨拶は差し控えさせていただきました。連絡が行き届かずに申し訳ございませんでした。厳寒の折、ご自愛ください。平成⚪︎年⚪︎月⚪︎日
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なお、喪中の返信として寒中見舞いを出す場合、余った年賀状を使うのは当然NGです。
通常の官製はがきか、胡蝶蘭の切手が印刷されている官製はがきを使うようにしましょう。
まとめ
以上見てきたように、喪中にもかかわらず、年賀状を受け取るようなケースもあり得ます。
そんな時にも慌てずにこうした対応を心がけましょう。
相手としては、年賀状を手間をかけて出してきて下さるくらいですから、これからもあなたとの関係を大事にしていこうという気持ちを、お持ちなはず。
喪中で年賀状は出せなかったとしても、年賀状をいただいた相手には、こうした気持ちに感謝の意味も込めて、寒中見舞いで返信したいものです。