日差しの強い夏に向けて、つる性の植物で緑のカーテンを作るって楽しいと思いませんか。
全くの初心者でも育てやすくてカーテン作りに向いている植物といえば、朝顔なんです。
そこで、ここでは緑のカーテンを朝顔で作る作り方や、そこで必要になってくる摘心について、紹介していきます。
朝顔なら、子供と一緒に楽しみながら育てられるところも素敵ですね。
緑のカーテン作るなら朝顔がおすすめ!
緑のカーテン(グリーンカーテン)には、真夏の強い日差しを避けるだけでなく、実際に窓辺や室温の温度を、葉の蒸散作用によって下げる効果が期待できます。
エアコンの温度設定を上げて電力消費低減につながったり、エアコンを強くしないことで冷房病の回避にもなりますので、省エネや健康の増進という点でも優れています。
朝顔のメリット
作るのが朝顔のカーテンなら、見た目で私たちを癒してくれるだけでなく、子供が色水や押し花を作ったりすることもできますね。
朝顔の紫色を使って作る色水でお絵描きするのも、子供たちがワクワクできそうです。
夏休みの思い出作りや自由研究などにも役立ちますね。
そもそも朝顔は、小学校でも育てるくらいに、育てること自体が簡単です。
他にも朝顔には、
□成長が早い
□病気にも強い
□手間がかからない
□虫はつきにくい
□葉の量は多すぎない
といったメリットがあります。
緑のカーテン 朝顔のおすすめの種類は?
朝顔にも種類があり、西洋朝顔、日本朝顔、宿根朝顔というように大まかに分類することができます。
緑のカーテンはある程度の高さになることから、大輪の朝顔は適していません(垣根やあんどん仕立には向いています)。
高く育てることが容易な西洋朝顔もカーテンに適していますが、西洋朝顔は開花時期が8月下旬から9月前後と、少々遅い傾向があります。
緑のカーテンとしていち早く使うなら、1ヶ月ほど早い7月中旬から咲き始める、「江戸むらさき」のような日本朝顔をおすすめします。
江戸むらさきでも、2階に届いて咲いているのを見かけたことがありますので、高さとしても申し分ないと思います。
開花時期だけでなく、花そのものの好みは分かれるところですので、時期にこだわらないのであれば、西洋朝顔から選ぶのはもちろんアリだと思います。
緑のカーテン 朝顔による作り方
朝顔による緑のカーテンの作り方を、ご紹介します。
朝顔 緑のカーテンの材料
朝顔による緑のカーテンを作るには、以下のような材料が必要となります。
□朝顔の種または苗
苗ですと早ければゴールデンウィーク頃から売られていて、種から育てる手間は避けられます。
ですがコスト的には、割安なのは種まきから行う方法です。
種なら15粒300円程度のものが、苗になると1鉢200円程度もしますので、間引くことを考えても種の方がリーズナブルといえます。
発芽から見守って育てることは、それを見ている子供も楽しく、思い出にも残るものです。
時期的に間に合うようでしたら、ぜひ種まきから育ててみることをおすすめします。
もちろん、宿根性の朝顔ならば苗から育てることになりますので、品種次第ですね。
□プランター
60〜65㎝程度の幅のプランターを用意します。
プランターでの株間の間隔は、20㎝は確保しましょう。
□鉢底石
プランターの底に敷いて使います。水はけを良くするための石です。
□用土
有機性に富んだ水はけの良い土を選びます。
初心者なら市販の草花用の培養土がおすすめです。
□追肥用の肥料
花が咲き始めたり、葉が元気なくなってきたりした時に、適宜追加していく肥料です。
□支柱
朝顔の成長に合わせて、各種の大きさのものを用意します。
大きさを変えられる、プランター用の支柱もあります。
□ネット
緑のカーテンで、朝顔のツルを這わせるのに使います。
網目は基本的に10センチ程度のものを選びます。
□結束バンドや針金
支柱を安定させたり、ネットと蔓を結んだりするのに用います。
朝顔の種まき
朝顔を種から育てるには、例えば温暖な地域なら、5月下旬以降で十分に暖かくなった時期がおすすめです。
プランターの用土に指で深さ2㎝程度に穴を開けて、1穴に2、3粒の種をまきます。
土で覆ったら、水をたっぷりとかけます。
約1週間で発芽しますので、葉が3枚ほどついたらそこから丈夫そうなものを選んで、20㎝間隔に間引きます。
苗の植え付け
苗から買う場合は、苗の植え付けの際には、地植えと違って根が張りすぎないように気をつけます。
苗のポットから根を傷つけないように、慎重に中身を取り出します。
プランターに、株と株の間隔が20㎝となるように、苗を埋める穴を掘ります。
そこに苗を植え込みます。
植え込んだ後は、底から水が流れてくるくらい十分に水やりをします。
日照、水やりと肥料は?
日照の良いところを選んで設置しますが、できれば西日は避けましょう。
プランターなので、表面が乾いてきたら底部から水が出てくるほど十分に水やりします。
追肥は、緩効性肥料を月に1度、化成肥料を株の足元に与えます。
また液肥も、週に1度か10日に1度くらいのペースで、水やりの代わりに与えていきます。
肥料切れになると、葉が黄色くなったり花が小ぶりになったりしますので、注意が必要です。
朝顔の摘心のやり方
摘心とは
摘心とは、朝顔のツルの先端部分を切ることで、その脇のところから芽が出てきて、枝分かれして大きく育つ(育てる)ことをいいます。
正確には、先端から2節目の上部をカットするようにします。
脇芽を一緒に切り落とさないよう気をつけましょう。
子づるや孫づるを広げていくことで、朝顔がただ上方に伸びていくだけで、花を咲かせないようになる(蔓ボケする)のを防ぐ意味があります。
目安として本葉が8枚程度になったら摘芯を始めるという情報もありますが、8枚にこだわる必要はありません。
上方にだけひょろ長く伸びてくるようだったら、葉が4、5枚程度のときでも摘心しても大丈夫です。
ネットの張り方
30㎝以上に朝顔のツルが伸びてきたら、そのまま伸ばすのではなく、支柱やネットにツルを引っ掛けて広げていきましょう。
これを「誘引」といって、摘心とともに朝顔の緑のカーテンを茂らせるときに大切な作業となります。
ネットは支柱に引っ掛けて使うか、軒や庇から直接ぶら下げられる場合には、丈夫な紐などで結んで使います。
支柱にネットを引っ掛けて使う場合は、支柱自体を立てかけるなどしてしっかりと固定して、風雨等で倒れないようにしましょう。
ネットの網目にツルをかけておけば、自然に巻きついていきます。
開花期には
朝顔の開花期には、花を長く持たせるために、種を作らないように花がらをなるべく都度取り除くようにします。
日本朝顔の開花の期間は基本的に長く、季節が変わって霜降の頃まで咲いていたりします。
まとめ
朝顔での緑のカーテンの作り方、いかがでしたでしょうか?
カーテンに次々と朝顔が咲いて、涼しい雰囲気が出来上がると嬉しいですよね。
子供と一緒に色水を作ったり、押し花したりして、童心に帰ってみるのも楽しみですね。
摘心と誘引、追肥に注意して、楽しくカーテンを作りましょう!
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