沖縄の家庭料理の定番として、また夏バテ防止食品として有名な、ゴーヤチャンプルー。
ゴーヤの苦味が、一緒に炒める豚肉や豆腐、卵と絶妙にマッチして夏場の食欲をそそりますね。
そんなゴーヤを家庭菜園で、しかもベランダで手軽にプランターで育てられたら素敵ですよね。
ここでは、プランターでのゴーヤの育て方や、花がなかなか咲かない場合や実が成長しない場合の原因と対処法について、ご説明します。
美味しいゴーヤの収穫を目指して、基本的な育て方をきちんと押さえましょう!
ゴーヤのプランターでの育て方は?
ゴーヤを育ててみたいけど、マンションなので地植えができない。
実の収穫が終わったら、栽培のセットを綺麗に片付けたい。
広くはないベランダのスペースで、できるだけたくさんゴーヤを収穫したい。
そんなあなたには、例えばマンションのベランダでのプランター栽培はおすすめですし、ゴーヤもしっかり育てることができます。
プランターはどんなものが良い?
ウリ科の植物であるゴーヤは、根を広く張っていく野菜です。
水の持ちの良い環境を好み、株が大きく育つためにも十分に根を張ることのできる肥沃な土壌を必要とします。
したがって用意するプランターは、通常よくある草花用のそれでは小さすぎます。
大きさでいえば65×30×35㎝以上、土の容量で35〜40リットルほどのプランターがおすすめです。
お花を育てるプランターに慣れている人には、結構大きく感じられるくらいの大きさですね。
栽培の用土は?
まず、水はけを良くするために、プランターの底に鉢底石を敷き詰めます。
用土そのものは、市販されている培養土や野菜用土で十分です。
プランターへの植え付け方は?
地温が十分に上昇してきたら、プランターに苗の植え付けをします。
本葉が4、5枚付いた苗を使います。
根鉢を崩さずに、そっと手を添えてプランターに植え込みます。
この時に、くれぐれも根を傷つけないように気をつけましょう。
茎が強風で煽られて折れたりしないように、根元近くに支柱を立てて、緩やかに茎を紐等で結びつけます。
プランターに植え付けてしばらくは、土に苗が落ち着くまでは水やりをこまめに行います。
水やりは?
プランター栽培での水やりは、表面の土が乾いてきたら、底の方から水が出てくる程度に水やりをします。
水はけが良いということは、ゴーヤ栽培の一つのポイントです。
水やりの基本は、夏場は1日に2回はたっぷりと行いましょう。
肥料は?
元肥として、牛糞と鶏糞とをバランス良く混ぜたものを使います。
夏場の収穫時期には元肥は切れてきますので、追肥を始めます。
目安は2週間に1度ほどです。
葉っぱの色合いや勢いを見て追肥を判断しても、良いでしょう。
摘芯は必要?
枝ぶりを整えるために、摘芯をします。
本葉が5、6枚になったら摘芯し、子づるを3、4本からどんどん伸ばしていきます。
ネットを使いグリーンカーテンにする
プランターである程度の大きさまでゴーヤが育ってきたら、支柱を大きくしつつ、ネットを使ってそこにうまく蔓を絡ませていきましょう。
日当たりの良い向きに斜面が向くように、ネットを張りましょう。
ゴーヤは日照や乾燥に強い植物ですが、水やりには注意します。
ゴーヤの花が咲かないのはなぜ?
ゴーヤの花がなかなか咲かないとしたら、それはなぜでしょうか?
雌花が咲かないのには、以下のような理由が考えられます。
日照不足
ゴーヤはそもそも、沖縄や九州といった気温の高い地方で生育する野菜です。
プランターの設置位置で、十分に日当たりがあるかどうか、今一度チェックしましょう。
真夏の収穫時期を迎えるまでに、十分な日照に当てておくことが大切です。
肥料の不足
ゴーヤは大きくなるまでに、多くの栄養が必要となる野菜です。
プランター栽培では、もともと土の量が少なめになっていることも考えられます。
肥料が足りないと葉が黄色くなったり、成長が遅くなることがあるので注意が必要です。
摘芯していない
先に説明したように、ゴーヤは摘芯することで子づるや孫づるが広がっていき、大きく成長します。
逆に親づるのみでは、雌花が咲かなくなってしまいます。実も、少なくしかつきません。
ゴーヤの実が成長しないのはなぜ?
残念なことに、ゴーヤの実が成長しないことがあります。
この場合に考えられる、いくつかの原因があります。
着果について
本来大きくなるはずのゴーヤの実が、大きくならずに指くらいのサイズのまま黄色くなってしまうことがあります。
高層階のマンションなど、虫の飛来が少ないような場合には、受粉していない可能性があります。
都会など、場所により虫がいたとしても少ない環境でも、あり得ます。
親蔓から摘芯して、子づるや孫づるに人工授粉により着果させてみましょう。
株が十分に成長していない
株が十分に成長していないことも、実が大きくならない原因と考えられます。
子づるや孫づるがしっかり大きく育つことで、実も大きく成長します。
株がまだ成長しきっていないうちに実がつくことが、あります。
そうした実は、まだ小さい時に摘み取り、株の成長を優先させてあげます。
他の種類の野菜等と混植している
他の種類の野菜等と混植していると、そちらの野菜や植物の方に栄養を取られてしまい、ゴーヤに十分に養分が行き渡らなくなっている、というケースもあります。
ゴーヤのプランターへの他の植物の混植は、避けましょう。
日照が不足している
上記にあるように、ゴーヤの花が咲かない場合と同様、日照の不足も実の成長を遅らせたり妨げたりします。
まとめ
ゴーヤは成長に勢いがあり、プランターから育て始めても、水やり、日照、肥料等の基本に注意していれば、病気にも強く虫はつきにくく、育てやすい野菜といえます。
プランターでゴーヤを育てる際に、もしも花が咲かなかったり、実が大きくならなかったりしたら、この記事を思い出して見てください。
グリーンカーテンとしても優秀なゴーヤ。たくさん収穫できますように!
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