新車でも中古車でも、多額を必要とするマイカーの購入資金を、全額手元から賄えない場合に頼りになるマイカーローン。
ここでは銀行の一般的なマイカーローンの申込方法と、返済比率の計算や審査の方法について参考となるようなことがらを、ご紹介していきます。
マイカーローンの申込方法は?
銀行でのマイカーローンが借り入れられれば、金利が自動車のディーラーよりもずっと低いケースが多いのが現状です。
場合によっては単純比較で、銀行の方でローンを組んだ場合にディーラーの1/4程度に収まることもありますから、車を購入しようとするならば前者のローンをまずは検討したいところです。
ですが、手軽さではディーラーのローンの方が有利です。
銀行での無担保のマイカーローンでは、一般的にいって以下のような必要書類があります。
※銀行によっては仮申し込みの際には必要ない書類もありますが、最終的には必要になる書類ということでご参考にしてください。
こういった書類のどこかに記入不備や不足があると、その分審査にかかる時間が伸びることが往々にして見受けられます。
【銀行マイカーローンで申し込み・契約までに必要な書類】
・ローン利用者本人の確認資料/運転免許証やパスポートの写し
・勤続年数や営業年数を確認できる資料/健康保険証や、ねんきん定期便の写しなど。個人事業主の場合は開業届、初年度の確定申告書の写しなど。
・所得の証明書/源泉徴収票、住民税決定通知書、確定申告書等の写し。
・資金の使い道や必要な金額を確認できる書面の写し。
・借り換えの場合は、借り替えようとするローンの返済予定表と返済用口座の通帳の写し。
車検証の写しや、現在のローンの全額繰上げ返済の試算表の写しも必要となることもあります。
・銀行の届印
以上ですが、コピーについては、原本を銀行で確認して写してもらうことが一般的なので、各書類の原本を銀行に持参すると良いでしょう。
マイカーローンの返済比率の計算の方法は?
銀行のマイカーローン商品の場合、一般的には無担保のローンであり、ここでも無担保のローンについての一般論でお伝えします。
ローンを組もうとする場合、銀行の場合は借りようとするあなたが、無理なく(既存の借り入れも含めて)返済していけるのかどうかを見ていきます。
その点で最も重点的に見られると考えられているのは、本件のローンを含めた返済比率が年収のどれくらいなのか、ということです。
本件マイカーローンの他に住宅ローンをすでに組んでいるとか、他行も含めてカードローン等の毎月返済がある、といったケースでは、それらの毎月返済額と本件ローンの返済額とを含めた合計の返済額(年額)が、税込み年収のどのくらいの割合を占めるのか、を銀行側は見ています。
どこの銀行も、その返済比率そのものの数字は公表することはありませんが、年収の35%以内に収まるのが一つのボーダーラインといわれています。
35%といえば毎月の収入の1/3以上にもなるので、実感としても返済は楽ではないはずです。
どういった借り入れにも言えることですが、やはり頭金がたくさんあるに越したことはないですよね。
マイカーローンの審査の方法は?
マイカーローンの審査方法において、他にも参考にされる事柄について紹介します。
上記で返済比率について述べましたが、もう一つ基本的な基準があります。
それが『無担保の借入比率』というものです。
本件マイカーローンの借入(予定)額を含めて、無担保の借入金の合計額が、年収の50%まで、というボーダーラインのことをいいます。
この比率が50%を超えると、一般的に無担保のローンは事実上かなり審査が通りにくくなります。
『無担保の』ローン残高が算入されるので、住宅ローン等の有担保ローンの残高は関係ありません。
ここで気をつけたいことは、実際の借入額がなくても、例えば他銀行の無担保のカードローンが組まれている場合には、その極度額については残高として見られてしまう、ということです。
たとえば、他銀行の極度額100万円のカードローンを持っていったとしたら、その100万円の枠自体が、本件マイカーローンの審査上は他銀行からの借入残高として見られてしまうのです。
このようなケースでは、マイカーローンの申し込み以前に、あらかじめ他銀行の無担保カードローンについては解約しておけば、無担保の借入比率の計算上算入されなくて済みます。
以上『無担保の借入比率』について解説しましたが、それ以前にブラックリストに載っていないかどうかは言うに及ばず、例えば携帯電話の利用料金の延滞がないかどうかということなども、しっかり銀行側に見られるものと考えましょう。
その他、勤続や営業の年数についても、確認資料の通りなのかどうかも、審査の要件です。
勤務先に、在籍確認の電話もかかってくることも一般的ですし、個人事業主の場合も営業の実態確認が入ることもあります。
もちろん、ありのままの申告が条件を満たしているのならば、審査には差し支えありません。
ケースバイケースですが、多少の勤続年数不足の場合(例えば1ヶ月程度の場合)には、他の条件を考慮して、そのまま審査が進められることも少なくありません。
まとめ
以上、銀行のマイカーローンについて、申し込みの方法や返済比率の計算、審査の方法等についてお伝えしました。
特定の銀行の商品についての記述ではありませんので、あくまで一般的なケースを想定しました。
銀行によっては、上記の条件よりも厳格な審査フォームや基準を設けていることもありますので、その点ご了解の上参照ください。
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