年末の12月から流行り始め、翌3月にかけて猛威を振るうとされるインフルエンザウイルス。
もしあなたのお子さんがそのインフルエンザにかかってしまったら、母親のあなたはどうすれば良いのでしょうか。
またお薬の効果はあるのか、またどのくらい続いてくれるのでしょうか。
どうしても外せないお仕事があるときにも、仕事にはいけないのでしょうか。
お子さんのインフルエンザにまつわるこうした問題について、どう対応したら良いのか、ご紹介します。
子供のインフルエンザで親の予防法は?
お子さんがインフルエンザにかかったときにも、母親であるあなたは(そしてご主人も、ですが)まずは慌てずに、一般的なインフルエンザの予防法から励行しましょう。
すなわち、
・マスクを家族全員で着用する。
・うがいをする。顔も洗い、鼻うがいもできればベターです。
・手洗いをしっかりと行なう。手洗いのタオルは、使う都度交換するのがおすすめ。
トイレには、インフルエンザにかかった子供専用のタオルを用意します。
そして、インフルエンザへの対策の意味も含めて、以下の対応も取りましょう。
・子供が鼻をかんだティッシュは、一緒のゴミ箱には入れずにビニール袋へ入れて口をきっちり結ぶようにする。
・1日の中で時間を決めて、定期的に換気を徹底する。
・子供が手を触れた場所は、その都度アルコール消毒剤で消毒する。蛇口やドアノブ、トイレのレバー、リモコンや家電のスイッチ等々。
・天気の良いときには布団を干す。シーツ類は全てを交換する。
・部屋を加湿する。ただし、フィルタの掃除も説明書の通りにきっちりと行なう。
・加湿器が無い場合、濡れタオルを頻繁に取り替えて、乾燥しないようにする。
・布団を別にする。
・家族全員、しっかりと栄養、睡眠、そして水分を取ること。
まず、こうした対策を確実に取りましょう。
それでも、急に発熱したり、関節痛が出てきたり、悪寒が始まったりなどの症状がある場合には、できるだけ早めに病院で受診しましょう。
抗インフルエンザ薬の効果は?
たとえばお子さんがインフルエンザにかかったときでも、どうしても仕事に行かなくてはならない場合や、受験や入社試験等々の人生の一大イベントが近々に近づいている場合など、特別な状況の場合には、医療機関に相談することをおすすめします。
病院にもよりますが、タミフルとリレンザといった抗インフルエンザ薬の予防的な投与をしてくれるところもあります。
これは、インフルエンザの感染を防ぐものではありませんが、体内にウイルスが入ったときにその増殖を抑える働きが期待できます。
原則的には、インフルエンザにかかると重症化のリスクが大きい場合の予防を目的とする投与ですが、上記のようにどうしてもインフルエンザにかかるわけにはいかない事情を話すことで、処方箋をもらえるケースがあります。
抗インフルエンザ薬の予防的投与が認められるのかどうかは、各医療機関に相談・確認しましょう。
そして、予防的投与が認められても、その予防効果は約10日間とされています。
抗インフルエンザ薬が入手できるとしても、どうしてもインフルエンザにかかれないタイミングを見計らって、薬を処方してもらうようにしましょう。
子供がインフルエンザでも仕事に行ける?
お子さんがインフルエンザにかかったときに、あなたが仕事に行けるのか、気になるところだと思います。
会社に行けるのかは、特段の規定が社内的になければ、インフルエンザにかかったというだけでは会社に『来てはならない』という法律はありません(新型インフルエンザといった例外は除く)。
会社にもよりますが、予防接種を義務付けている(あるいは事実上そのような場合)会社であれば、家族にインフルエンザの罹患者が出たことの報告は義務付けられていても、家族である社員(自分)は普通に出社しても良いとしているところが多いようです(念のためご自身で確認しておきましょう)。
ですが、上記のような一般的なインフルエンザの対策、すなわちマスクの着用、うがいと手洗いの励行は引き続きしっかりと行なうことが重要です。
インフルエンザウイルスが発現するまでの期間がありますので、会社にウイルスを持ち込まないために必要となります。
と、ここまで仕事に行くことを前提に記してきましたが、よほど仕事で差し迫った案件がある等の状況でもなければ、子供がインフルエンザにかかっていて苦しいのであれば、やはりお子さんの側にいてあげるのが、お互いに安心なのではないでしょうか。
個人的に知っている事例では、こうしたときにはご実家の親に来てもらい面倒を見てもらっているというケースも、少なくはない印象です。
まとめ
以上、お子さんがインフルエンザにかかったときの親の予防法や、抗インフルエンザ薬について、出勤の可否等についてご紹介しました。
お子さんの気持ちになれば、病気で不安な状態のところ、少しでもそばにいてあげられればそれがベスト、ではあります。
抗インフルエンザ薬も上記のように有効な期間も限られるものですので、その辺りも含め予防的投与については、よく医療機関にご相談なさることをおすすめします。
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