小さい子供さんのいるお母さんならば、どんなに注意深く予防していても、図らずもその子からインフルエンザにかかってしまうようなことも、ないともいえません。
インフルエンザの諸症状の中でも、発熱や鼻づまり、そして関節痛で眠れないと、睡眠不足で体力も消耗してしまいますね。
この記事では、それぞれの症状で眠れないときの対応方法について、ご紹介します。
インフルエンザの発熱で眠れない時の対応は?
インフルエンザにかかると、普段体験しないような高熱が出たり、関節が痛いなどの身体の痛み、鼻詰まりなどの症状が出てきます。
発熱で眠れずに辛いときには、どうすれば良いのでしょうか。
一般的には、インフルエンザと風邪との区別は容易ではないため、熱の出始めは特に区別しないことも多く、むしろ寒気から始まるので、このタイミングでは体をしっかりと温めます。
お風呂で体を温めた後は、暖かい格好で布団に入ります。
この際、枕元に発汗時に使うタオルと着替えを置いておくと良いでしょう。
十分に体が温まった体から汗が噴き出してきたら、冷え始めないうちにしっかりと汗を拭き取り、着替えましょう。
一回着替えた後も、念のため着替えやタオルは近くに置いておくと便利です。
こうした一般的な対応をしても熱が下がらずにフラフラするような状況ならば、解熱剤を使用します。
解熱消炎鎮痛剤としてよく使われるものの一つに、アセトアミノフェンがあります。
インフルエンザの場合には、このアセトアミノフェンと、カッコン、ゴオウ等の生薬成分のみからできている解熱剤なら、有効かつ安心です。
解熱剤を使っても効かないとすれば、インフルエンザの炎症が激しいからで、その時点でインフルエンザの症状がピークを迎えているもの、と考えられます。
なお、頭痛が激しい、呼吸が困難である、意識がもうろうとするといった場合には、いち早く救急受診すべきです。
インフルエンザの鼻づまりで眠れないときは?
インフルエンザや風邪の一症状としての鼻づまりですが、これにより眠れないというのもかなり辛いですね。
対応としては、まずは部屋全体の加湿をしっかりと行なうこと。
加湿器がなければ、数枚のバスタオルを水に濡らして部屋干しにしてもOKです。
加湿の度合いですが、50〜60%が適切ですので、湿度計によって確認しましょう。
バスタオルによる加湿のときは、数時間おきに乾燥していないかどうかのチェックをして、乾燥していたら再度水に濡らしておきましょう。
そして、鼻づまりを解消するには、鼻を温めましょう。
具体的には、熱すぎない温度で蒸しタオルを作って、鼻を覆います。
鼻の穴は塞がないようにして、呼吸もゆったりと、大きく吸う・吐くの鼻呼吸を繰り返します。
鼻の粘膜の血流が改善して、鼻の通りが良くなります。
蒸しタオル以外では、洗面器に熱湯を張り、同様にゆったりと鼻による深呼吸を繰り返すのも有効です。
インフルエンザの関節痛で眠れないときは?
インフルエンザで苦しい症状の一つに、関節痛もあります。
インフルエンザで発熱しているときは、体が高熱を発することでインフルエンザウイルスと戦っている状況です。
そのようなときに、関節始め体の節々が痛いということで体全体を冷やして体温を下げてしまうと、ウイルスと戦う力を削いでしまいかねません。
そこで、関節痛で辛いときには、局所的に冷やすのが良いです。
つまり、痛くて辛い関節の部分だけを、冷やしたタオルを当てていきます。
ここでポイントは、一気に冷やそうとするのではなく、ゆっくりと冷やしていくことです。
急激に冷えると、体の反応としては逆に血管を拡張しようとする方向に向かいうからです。
まとめ
インフルエンザによる発熱や鼻づまり、そして関節痛で眠れないときの対応方法について、ご紹介しました。
上で述べたように、発熱そのものは、体がインフルエンザウイルスと戦う過程で出てくるものなので、本来なら無理やりこれを下げようとせずに自然に下がるのを待つ姿勢が大切です。
ただし、これも程度の問題で、睡眠不足により回復が遅れるという面もありますので、ここでは睡眠不足回避のための方策として解熱剤もご紹介しました。
関節痛に対しては、痛すぎて眠れないのは困るので、体温の低下を避けるためにも局所のみ冷やすことが大切です。
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