花粉症の季節には、症状としてくしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目のかゆみが出ますが、中には同時期に頭痛や肩こりにも悩まされるケースがあります。
花粉症と同時に出る頭痛や肩こりは、花粉症と関係はあるのか。
関係があるとすれば、その対処法は何か?
花粉症の症状と頭痛肩こりとの関係について、ご紹介します。
花粉症の症状で頭痛や肩こりはある?
花粉症そのものの症状としての頭痛や肩こりはありませんが、花粉症の症状から副鼻腔炎を引き起こし、その結果として頭痛が起きる可能性があります。
花粉症の治療を受けていて薬を飲んでいても、なかなか鼻詰まりが収まらないような場合には、鼻の穴の中で炎症が続くことがあります。
花粉を原因とするアレルギー性鼻炎により鼻の粘膜が腫れると、その影響が副鼻腔(鼻の奥の、骨と骨の間の空洞部分)に及び、炎症によってできた膿や分泌物が外にうまく出ずに貯留することで、炎症が慢性的になり頭痛につながります。
副鼻腔に起きる急性の炎症は急性副鼻腔炎と言いますが、これは頭痛や顔面の痛みを引き起こします。
急性副鼻腔炎の症状が3ヶ月以上続くようですと慢性副鼻腔炎となり、頭痛に拍車をかけるようになります。
肩こりとの関係ですが、主に花粉症による鼻詰まりや鼻水によって呼吸が浅めになり、酸素の供給不足となりがちになることが原因といわれています。
酸欠状態は血流を低下させ、筋肉を硬くし、凝りや張りの原因になりますので、これが肩こりにつながると考えられます。
花粉症の症状で頭痛への対応
花粉症の症状とともに頭痛が出ているような場合、上で説明したように鼻の炎症の長期化により副鼻腔炎を併発しているということも考えられます。
この場合、とりあえずといって頭痛を治そうと頭痛薬に頼ることがあるかもしれませんが、効果が一時的だったりなかなか改善しなかったりします。
またすぐに頭痛が戻ってきてしまうことも、あります。
こうした時には、花粉症の治療として鼻づまりや鼻水を止めようとするだけでなく、副鼻腔炎を疑うことも必要かもしれません。
花粉症の症状のみならず、頭痛が出たり副鼻腔周りや目の周辺が痛くなるなどの症状がある場合、また、花粉症に見られるサラサラした鼻水から黄色の粘り気のある鼻水に変わってきた場合には、副鼻腔炎の可能性もありますので、耳鼻咽喉科の医師にかかりましょう。
花粉症の症状で肩こりへの対応
花粉症による鼻詰まりや鼻水は、上に解説したように肩こりの原因にもなります。
そして肩こりや首こりは、緊張型頭痛につながることもありますので、肩こりへの適切な対応は、頭痛を解消または改善することが期待できます。
蒸しタオルを電子レンジで作ってそれを肩の上に乗せたり(高温にしすぎないようにご注意)、気持ち良いと感じる力で(少し物足りない、くらいでちょうど良い)、肩周りの筋肉をほぐしましょう。
腕肩をぐるぐると大きく回したり、万歳のポーズから下方に腕をストンと落としたりして、肩関節を大きく動かしましょう。
こうしたことで、肩周りの血流を上昇させ、筋肉を柔らかく戻していきます。
筋肉疲労を解消させるに抜群の効果のある、クエン酸を豊富に含む梅干しを食べましょう(個人的には昔ながらのしょっぱい『本物の』梅干しがおすすめです)。
まとめ
花粉症の症状と同時に、頭痛や肩こりの出るケースについて、その対応をご紹介しました。
花粉症の代表的な症状であるくしゃみ、鼻水、鼻詰まりと目のかゆみ、のみならず、頭痛や肩こりまで含めて複数の症状が出る場合があります。
自分で判断が難しい場合もありますので、花粉症の薬を既に飲んでいる場合等は、専門の病院に行き医師の判断を仰ぎましょう。
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