冬の寒い時期になると、なぜか頭痛を感じることが多い。
特に寒い冬の朝に頭痛が出てくる。
風邪もひいていないのに、寒い時期には頭痛が多い。
こういった症状で悩む人が多く見受けられます。
頭痛といえば、一般的にはストレスとか風邪とかが原因で出てくることが多いイメージですが、実は『寒さ』そのものが頭痛につながることもあり得ます。
特に寒い冬の時期に出てくる頭痛の原因とその対策について、ご紹介します。
冬の寒さが頭痛につながる
冬は室内外の気温の差が大きくなりがちで、たとえば暖かい室内から低気温の室外に急に出ると、血管もまた急に縮こまることになり、それとともに頭や首回りの筋肉も急に収縮することになります。
また寒い時期には、屋外に出ている時間も自ずと短くなり運動不足にもなりがちで、血流も低下しやすくなります。
これによっても首肩の筋肉の緊張につながって、その周辺にある神経を刺激してしまい、頭の痛みつまり頭痛を引き起こすことになります。
冬の首こりも頭痛の原因
寒いと、思わず首すじや肩をすくめてしまうことって、ありますよね。
その縮こまった姿勢そのものが筋肉を緊張させ、血流を滞らせる一因になります。
首周辺の筋肉の血流が低下するということは、頭部への血流も低下するということです。
血液の循環によって、酸素や栄養分の交換が行われているのですが、頭部でそれが停滞するということは、頭痛を引き起こす原因となります。
逆に、首すじを温めると顔色が良くなるのも、顔面や頭部への血行が良くなり酸素や栄養分がよく行き届くから、なんです。
緊張型頭痛の原因と対策
緊張型頭痛は、別名筋緊張性頭痛というように、筋肉の緊張が引き起こす頭痛です。
もちろん、その背景には身体的精神的なストレスがあるわけですが、筋緊張を取り去り、その状態をうまくコントロールできるようになれば、寒い時期の頭痛も乗り切りやすくなります。
ここでいう筋肉とは、主に首すじや肩周りの筋肉です。
肩関節や肩甲骨周辺の筋肉、後頭部や側頭部の筋肉の硬結(いわばシコリ)が、一定のレベルを超えてくると圧痛が出てきます。
その圧痛点がトリガーポイント(痛みの引き金点)となって、直接頭部に痛みを飛ばすという説もあります。
こうした首や肩の筋肉の硬結を減らしたり無くしたりすることが、緊張型頭痛の対策となります。
本テーマである、冬の寒い時期の頭痛ということに照らしてみれば、筋緊張を引き起こす寒さ対策や体の冷えへの対策そのものが、頭痛を無くしていくことにつながります。
【具体的な対策】としましては、
・体温を上げるべく、筋肉量を増やすようにする。スクワット運動や軽度のウォーキングなら、寒い時期にも無理なくできるはず。
・身体を中から温めるようにする。入浴時に、ぬるめのお湯にまず首すじまで浸かり、十分温まった上でみぞおちくらいの水位の半身浴に切り替えて、じっくり15分から20分程度浸かって全身の血流を上げましょう。
・身体を温める食品を摂るようにする。体内の脂肪や糖質の燃焼を促し体温を上げる効果が期待できる『ショウガオール』成分を多く含む乾燥ショウガを積極的に摂りましょう。
私の場合、蒸し生姜や乾燥生姜を作るのは少々煩わしいので、国産の乾燥生姜の粉末をネットで購入して、それを味噌汁やコーヒー、紅茶等に手軽に混ぜて摂取しています。
・適度なストレッチを行なうようにする。バンザイの状態で両指を組んで背伸びをしたり、肩回しをしたり、ゆっくりと無理のない範囲で首を回したりして、頭部への血行を促すようにします。
以上のような具体的な方法を用いて首や体の冷えをコントロールすることが、冬の寒さからくる緊張型頭痛に有効な対策となります。
まとめ
以上、寒い時期の頭痛の対策や方法についてご紹介しました。
上記の対策は、単に頭痛のみならず身体全体の冷えや肩こり、首こりの対策ともなるものですので、ぜひ継続されることをお勧めします。
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