年末年始や年明け以降の、特に寒い季節に腰痛になりやすいという人は多いですね。
腰痛と寒さのダブルパンチ、なんていうのは是非とも避けたいところです。
冬場に出てくる腰痛って、本当に寒いからなるの?
寒さからくるのなら、防寒対策が腰痛の対策にもなるの?
冬の寒い朝に特に腰が痛くなるのはどうして?
坐骨神経痛も、冬になりやすいって本当?
ここでは、こうした疑問にお答えしていきます。
冬の腰痛の原因は?
冬場に出てくる腰痛は、寒さも関係しています。
気温が極端に下がる冬の時期には、必然的に体、そして腰部も冷えてきます。
腰回りの血流が低下すれば、腰部周辺の筋肉が硬くなり、コリが生じてきます。
このコリの中に、疲労物質や老廃物が溜まりやすくなるのです。
それだけではなく、発痛物質が産生されて痛みの元となり、
やがてそれが蓄積されすぎると、腰痛という痛みとなって知覚されるようになります。
これは寒さが腰痛の原因の一つとなるというイメージですが、
他にも、同じ姿勢の持続やストレス、広い意味での運動不足等々、腰痛の原因になるものはあります。
寒さが腰痛の一因となっているケースでは、
腰部だけではなく全身の血流も低下していることも関係します。
ですから、全身の血行を高めるように対策をとれば、
それが冬場の腰痛の対策にもつながります。
私の場合は、たとえば入浴時にはややぬるめのお風呂(40度以下程度)にある程度長く浸かる(15〜20分間程度)ことで、体全体を芯から温めるようにして腰痛の予防につなげています。
冬の寝起きは腰痛になりやすい?
人間の体温は、一般的に1日の中では早朝が一番低いので、寝起きに腰痛が起きやすいということはいえます。
ただ、当然誰もがいつでも朝にばかり腰痛になるわけでも、ありません。
個人差があるところですが、腰痛が出ることが朝に多いという人は、体温が低い時間帯に出やすいということです。
暖かい格好で就寝するとか、普段から体温を高めに維持するように対策をとりましょう。
その具体的な方法の例としては、
・普段から軽めで良いから運動を行なっていく(全身をバランスよく動かせる水泳も、おすすめですよ)
・体を中から温めてくれるような食品を摂るようにする(生姜、黒糖、紅茶、リンゴ、等々)
・シャワーだけの入浴は避け、ぬるめのお風呂にゆっくりと浸かることで芯から体を温める
といったことがおすすめです。
坐骨神経痛は冬になりやすい?
まず、坐骨神経痛ですが、神経そのものがどうにかなってしまっているわけではありません。
坐骨神経痛でいくつか考えられる原因の一つに、梨状筋性の要因があります。
これはお尻の筋肉である梨状筋のトラブルと考えられていて、筋肉が血行障害等で硬くなり坐骨神経痛が発症するというものです。
ここにおいても、トラブルの原因は、お尻の筋肉が硬くなっていて柔軟性が失われていることが主因です。
寒い冬の時期の血行不良も、そこに関係してくるわけですね。
お尻の筋肉の一つである梨状筋のトラブルである坐骨神経痛も、全身の血流を促すことで改善したり予防できたりします。
上記の腰痛対策と同様、体を温めたり運動したり、食生活を見直して体温をあげるようにすることで、冬場の坐骨神経痛を改善しましょう。
筋肉のマッサージを受けることで、筋肉の柔軟性を高め、血流を改善していくこともおすすめです。
まとめ
冬場の寒さだけが腰痛の原因ではありませんが、寒さは日頃からの筋肉の硬さ、血行の低下を助長する一因となっています。
上に述べたように、運動の継続や入浴法の工夫、食生活の改善等を通じて、全身の血行を改善するように努めていきましょう。
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