花粉症の症状はみな厄介ではありますが、そのなかでも鼻づまりもかなり辛いものです。
特に就寝時に口呼吸しなくてはならず、安眠できないことも苦痛の種となります。
今回は花粉症の症状のうちの鼻づまりに焦点を当てて、その予防策や対応をご紹介します。
花粉症による鼻づまりをなんとかしたい時
人によっては花粉症で一番嫌な症状と言われる『鼻づまり』。
苦しくて、夜眠れない。
眠れないから寝不足になる。
日中は日中で鼻の通りが良くないので、イライラしてしまう。
学校の勉強や会社での仕事に、集中できない。
これらが悩みのループとなってしまいます。
医学的に仕組みが完全に解明されているわけではありませんが、実際にやってみると鼻づまりが良くなった、という感想が多い方法をここでご紹介します。
それは、『鼻を温めること』です。
局所的におこなう温熱療法ですが、その方法はいたって簡単。
蒸しタオルで、鼻を覆うだけです。
飲食店で提供されるおしぼり程度の、熱すぎない温度でOKです。
覆いかたは、鼻全体を覆います。その際に、鼻の穴は塞がないこと。
ゆったりと、深く大きく鼻呼吸してみましょう。
男性で理髪店を利用する方は髭剃りの時に経験しているかもしれませんが、鼻の穴のところだけ開けて、鼻の入り口のところ、口を覆うように蒸しタオルを置かれると、鼻がスーッと通りますが、あの感覚です。
鼻の粘膜の血流改善につながるのか、とにかく鼻の通りは良くなりますよ。
また別の方法としては、熱いお風呂にゆっくりと浸かって、深く湯気を吸い込んでみてください。
これも、じきに鼻水が出てきて鼻通りが良くなってきます。
何れにしても、出てくる鼻水は強くかむのは避けて、ゆっくりとかみましょう。
花粉症にヨーグルトは効くの?
結論から言えば、『花粉シーズン前から毎日継続摂取していれば、効果的』といえます。
タカナシ乳業のサイトによれば、LGG乳酸菌とTMC0356菌の2つの乳酸菌からなる発酵乳を花粉症患者に10週間毎日摂取してもらうという臨床試験を行ったそうです。
その結果、摂取開始9週から10週間後に花粉症による鼻づまり症状の改善が確認されました。
約2ヶ月間かかると考えると、即効性は期待できませんが、花粉症の根本的な予防策としては、花粉のシーズンが始まる前からこうした乳酸菌等を含む製品を摂取し続けていれば花粉による鼻づまりに有効な対策となりますね。
商品名『森永ビヒダスヨーグルト』で知られる乳酸菌BB536も、花粉症の症状の緩和作用が研究結果として確認されています。
花粉症の患者にビフィズス菌BB536粉末を13週間にわたって摂取してもらったところ、花粉症の自覚症状が緩和され、症状と関連する血中マーカーも改善されたのです。
同様に、ビフィズス菌BB536入りヨーグルトを用いた臨床試験でも、症状が改善されました。
こうしたことから言えるのは、花粉症の症状の出る数ヶ月前の時点から、毎日乳酸菌を摂取していると花粉症による鼻づまりに悩まされなくて済む、少なくとも軽減効果が期待できる、ということです。
確かに、ヨーグルト製品にも色々あり、人それぞれ・症状それぞれに、乳酸菌やビフィズス菌との相性がありますので、一概にはこれと言い切れないわけですが、上記の二つの製品(タカナシ乳業では『おなかへGG!ヨーグルト』、森永乳業では『森永ビヒダスヨーグルトBB536』)は十分に試してみる価値がありますね。
ヨーグルトは牛乳が飲めない人でも割と食べられるものです。
味付け?にも色々あり、フルーツが各種混合されているものもあり、各人の好みに合ったものを探せるのはありがたいですね。
花粉症の鼻づまりは運動でも良くなる
そもそも鼻づまりは鼻の粘膜のうっ血状態が原因であることが多いので、そのうっ血状態の解消につながる運動をすることでも、症状の軽減効果が期待できます。
うっ血状態が軽減されるのは、運動によって血流が改善されるからです。
運動というと何かジムにでも通わなければならないのかというと、そうではなく、軽いジョギングやウォーキング程度のことを毎日継続できればOKです。
全身運動である水泳も、もし可能ならばおすすめですね。
全身運動を続けることで、交感神経と副交感神経とのバランスも取れやすくなります。
鼻づまりとの関連でいえば、それを引き起こす鼻の粘膜の腫れ、つまり鼻の中を通る血管の拡張も抑えられるので、症状の緩和につながるというわけです。
まとめ
花粉症による鼻づまりに、上記のように蒸しタオルやヨーグルト、それに運動を試してみましょう。
何事も継続は力なりで、特にヨーグルトによる体質改善には、花粉のシーズン前からの継続的な取り組みが大切ですね。
あなたの辛い鼻づまりに何らかのお役に立てれば、幸いです。