会社でのデスクワークに、パソコンはもはやなくてはならないもの。
デスクワークとしてパソコン作業していく中で、肩こりは避けられないものと、あきらめていませんか?
慢性的に肩こりに悩んでいるあなたに、ここでは肩こりの原因の解説や手軽にできる解消法、ストレッチの方法を紹介します。
あわせて、パソコンによる肩こりから頭痛につながるケースの解説もしていきます。
肩こり持ちのあなたは、最後まで読んでみてくださいね。
パソコンによる肩こりを解消するには?
パソコンと肩こりとの関係
そもそも、パソコンを使っているとなぜ肩こりにつながるのでしょう?
そこに大きく関係しているのは、よく言われるように姿勢です。
パソコンを使っている時の姿勢って、どうしても頭が前に出て行って(頭部前方姿勢)しまいます。
このとき、ペットボトル2本分以上ともいわれる頭の重さが、首や肩、それに背中の上部あたりにかかっていきます。
頭の重さを首や肩、背中ががんばって支えてくれている、というわけですね。
ペットボトル2本分といえば4Kgですが、それ以上ともいわれる頭の重さを、これらの筋肉で支えるのですから、筋肉としてはその間ずっと緊張状態になっているんです。
パソコンの時の姿勢で言えば、実は腕も前に出して、キーボードやマウスを動かしていますね。
前方に出している腕の重さもまた、背中の肩甲骨周辺の筋肉を緊張、つまり硬くさせる原因となっているのです。
こう考えると、パソコンを使うことすなわち、肩こりを生み出すこと、となってしまう??
ある意味そうなのですが、諦めることはありません。
その肩こりの解消法については、のちほど紹介していきます。
肩こりのその他の原因は?
上では、パソコンを使う姿勢からの肩こりについて、解説しました。
ですが、肩こり一般の原因としては、この他にも以下のように、いろいろと考えられています。
□寒冷刺激
環境として、寒い状況においては血流が低下し、筋肉は緊張します。
そして血流の低下により疲労物質や老廃物が滞留しやすくなります。
痛みを出す物質も筋肉の中に溜まりやすくなるので、肩こりの原因の一つになります。
□ストレス
ストレスによる自律神経のバランスの崩れが、筋肉の緊張につながるものと考えられています。
□運動不足
運動不足による筋肉の緊張も、肩こりの一因となります。
□同一姿勢の長時間の継続
パソコン作業がもしほんの短時間ならば、そんなに肩こりも溜まっていかないはずですね。
じーっとディスプレーとにらめっこしている状態が継続することで、首や肩、背中の筋肉が過緊張となり、根深い肩こりにつながります。
パソコンによる肩こりの解消法
さて、肩こりの原因がわかれば、それらに対して対策を取ることで肩こりを解消したり、予防できたりします。
もちろん、『パソコンを一切使わない』というのもアリですが、現実的な方法ではありませんね。
寒冷刺激に対しては、首や肩、背中を中心に温めること、もしくは冷やさないように気をつけること。
精神的ストレスに対しては、うまく付き合っていくこと。
毎日、ちょっとしたストレス解消法を励行すること。
運動不足のあなたなら、軽いストレッチでも良いから毎日行なうこと。
そして、同一姿勢でずっと継続しないこと。
具体的には、1時間のデスクワークの中で、何度か席を立って軽く体を動かすように努めること。
そう、オフィスでもできるような簡単なストレッチを毎日何度か、ちょっとずつ続けること、ですね。
ではそのストレッチの方法を、次章で紹介していきます。
パソコンによる肩こりのストレッチのやり方
ここでは、パソコンによる肩こりを解消するストレッチのやり方を、2つ紹介します。
肩回しのストレッチ
以前、NHKで紹介されていた『肘丸(ひじまる)体操』に近いストレッチ法の動画がありましたので、シェアします。
襟裏を掴んで、肘の先で大きな円を描くようにぐるぐる肩を回しています。
もう少し肩口に近い位置を摘めるようであれば、それでもOKです。
この体操のポイントは、肘を前に回す時も、後ろに回す時も、その肘が上(天井側)に来た時と、後ろに引く時には、なるべく大きく回すこと。
特に肘を天井側に上げるときには、自分の頭を超えるイメージで上げましょう。
もう一つのポイントは、『ゆっくりと』動かすことです。
あわてる必要はありません。ゆっくりと大きく、肩をじっくり回しましょう。
タオルのストレッチ
もう一つ、肩こり解消に効果的なストレッチを紹介します。
身近にある『タオル』を使ったストレッチです。
会社内でやるには、ちょっと大げさな印象ですね。
ですが、肩甲骨を動かすことでその周辺の筋肉を動かすことにつながります。
筋肉を動かすことで血流も促されて、酸素や栄養分の交換が捗ります。
肩こりの原因となる物質も、流れていきます。
腕を挙上(上に挙げること)は、肩こり解消に大いに有効なんです。
ということで(?)、こちらは更衣室や休憩室などで行なうことをオススメします。
あるいは、帰宅してから湯上りの時や就寝前に行っても良いでしょう。
ストレッチの回数は?
上の肘丸体操も、タオルのストレッチも、1日の中で、数回できると良いでしょう。
特に肘丸体操については、手軽にオフィスでもできる動きです。
肩こり上級生のあなたなら、意識的に1日何度でも行なっていきましょう。
パソコンによる肩こりは頭痛につながることも
パソコンの長時間にわたる使用は、しつこい首や肩のこりにつながります。
そしてやっかいなことに、レベルを上げた首肩こりは、頭痛につながることもあるんです。
僧帽筋という、首の後ろ側や肩の上方、背中側まで広く覆っている筋肉の中にできるコリは、頭痛や目の奥の痛みにつながりやすいのです。
肩こりに自覚がない場合に、頭痛として自覚が出ているケースもあるといいます。
そのようなケースでは、頭痛を根本的に解消するには、首や肩のコリにも注目する必要があります。
数年来のしつこい肩こりなど、そのレベルによっては、整体やカイロプラクティックなど、民間療法の専門家に相談してみるのも一つの方法です。
まとめ
会社でパソコンを使って長時間のデスクワークをしているあなたに、肩こりの原因の解説や解消法、ストレッチの方法、そして頭痛との関連について、紹介しました。
お仕事がいそがしすぎるときにこそ、自分の体の方にも意識を向けて上げましょう。
ここに紹介したストレッチを積極的に行なっていくことで、肩こりの重症化を予防することにつながります。
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