あなたが今まさに妊娠中だったり、または生まれたばかりの赤ちゃんがいる場合。
既に犬と同居していたら、赤ちゃんに犬アレルギーが出ないかどうか心配ですよね。
万が一、赤ちゃんに犬アレルギーが出てしまった場合、犬と同居の道を選ぶことは可能なのでしょうか。
また、赤ちゃんが犬アレルギーかどうかは、いつ頃からわかるのでしょうか。
赤ちゃんの犬アレルギーは、ある日突然に出てくるものなのでしょうか。
ここではこうしたことについて、紹介していきます。
赤ちゃん 犬アレルギーでも犬と同居できる?
犬アレルギーでも犬と同居できる?
ひとえに「犬アレルギー」といっても、その症状やレベルはそれぞれ異なります。
確かに、検査をして犬アレルギーがわかってしまうと、落ち込みますよね。
軽度でも、風邪や花粉症と同様に、咳や鼻炎、目の痒みや充血といった症状が出ます。
痛みを伴うくらいの皮膚の痒みも、出るケースがあります。
こうした場合でも、アレルギーですから、その原因物質との接触を最大限に避けるようにすることで、症状を抑えることが可能なんです。
犬アレルギーの原因物質は、犬の毛の付着物やフケ、唾液に含まれます。
それらをなるべく触れない、吸い込まないようにしていく必要があります。
実際に、もし赤ちゃんに犬アレルギーがあったとしても、それまでと同様、犬と一緒に暮らし続けているケースは沢山ありますよ。
衛生的には、犬が安易に赤ちゃんを舐めたりしないように、一定の距離を設ける必要はありますが。
犬との接触を減らす有効な策としては、室内飼いから室外飼いに切り替える、という方法を勧める人もいます。
ですが、近年の異常気象のもと、夏の猛暑や冬の厳しい寒さに、これまで室内で可愛がってきた愛犬を晒すことができますか?
もちろん、できませんよね?
ということで、ここでは室内飼いを継続する前提で、犬アレルギーでも同居する方法を紹介していきますね。
同居する場合の具体的な対策は?
ここで、赤ちゃんがもし犬アレルギーだったとして、ワンちゃんと同居する場合の対策の具体例を見ていきましょう。
大きな括りとしての対策は、とにかくアレルゲンを溜めない清潔な環境にすること、です。
【同居する場合の具体的な対策(例)】
□居住空間を別にする
犬の毛やフケに付着するアレルゲンを遠ざけ、接触頻度を減らすため、部屋やスペースを分け隔てます。
□手洗いの励行
犬に触れた後、すぐに手洗いをする習慣をつけましょう。
上にも触れましたが、犬の唾液にもアレルゲンが含まれています。
洗うときには、石鹸カスが残らないように、指の間や爪の生え際、手首周辺もよくすすぐようにしましょう。
□犬の体を清潔に保つ
犬の体を清潔に保つために、ブラッシングやシャンプーをまめに行いましょう。
ブラッシングは、毛が舞い上がらないように注意して。
シャンプーは、週に2回以上が推奨されます。
あまり頻回にシャンプーしすぎると、皮脂が取れて皮膚が乾燥し、かえってフケが出やすくなるので要注意です。
□毎日部屋を掃除して綺麗に保つ
毎日部屋を掃除して、綺麗に保ちましょう。
余裕があれば、1日2回。
カーペットや畳は、犬の毛やフケがつきやすいので、なるべく避けましょう。
□空気清浄機の利用
犬の毛やフケが空中に舞うことで、アレルゲンを吸い込みやすくなります。
高性能な、加湿機能付きの空気清浄機を、常時使うようにしましょう。
□換気をこまめにする
埃がたまらないように、掃除するときは同時に換気を行いましょう。
換気の時に埃が舞い上がらないように、普段からコロコロや水拭きを多用しましょう。
以上の方法をご参考に、最愛のワンコと共存可能な、楽しい居住空間・環境を作っていきましょう。
犬アレルギー反応がひどい場合
犬アレルギー反応がひどい場合は、どうすれば良いのでしょうか?
湿疹やかゆみがおさまらない
喘息の症状が出始めた
こうしたケースで、上記の同居する場合の対策を講じても、全く改善の兆候が「1ミリも」見られない場合、です。
喘息による呼吸困難ともなれば、子どもの命に関わることにもなりかねません。
このような究極のケースでも、それでも愛犬を手元に置いて一緒に生活している、という人も確かにいます。
子どもの命を危険に晒したくない、というのは当然です。
その結果、最終的には犬を手放すということも、万やむを得ない選択かもしれません。
万一そうした選択をするにしても、実家にお願いする、一生面倒を見てくれる信頼できる人のところに里親に出すなど、犬にとって最善と思われる方法を選択しましょう。
☆【猫については?】猫アレルギーについては、以下の記事をご参照ください。
赤ちゃんの猫アレルギーはいつから?いきなり?共存できる?
猫アレルギーでも飼うことは可能?飼い方は?部屋の掃除方法は?
赤ちゃんの犬アレルギーはいつわかる?
まずはアレルギー検査を受ける
赤ちゃんに、犬アレルギーがあるのかどうか。
とても心配なことと思います。
でも当然ですが、犬を飼っていても親も子どもも何の症状もないことだって、普通の生活風景です。
あまり早くから、過剰に心配しなくても、大丈夫ですよ。
新生児には、そもそもアレルギーの症状そのものが少ない、ともいわれます。
赤ちゃんの場合は、アレルギーの検査は生後6ヶ月経過後くらいからできます。
アレルゲンは、犬にばかりあるわけではありません。
アレルギー検査によって、花粉やハウスダストなどの、他の要因でアレルギー症状が出ていることがわかることだって、あります。
遺伝は関係する?
犬のアレルギーは、遺伝も関係あるのでしょうか。
お母さん自身が、そもそも犬アレルギーの持ち主だったら。
これから生まれてくる子が、犬アレルギーにならないかどうか、今から心配する気持ちはわかります。
ですが、犬アレルギーが子に遺伝するのかどうか、現代科学ではまだはっきりわかっていません。
アレルギーの発症に、遺伝的な素因が関係するようですが、それも実際には絶対的なものではありません。
ここでも、意識の使い方になってしまいますが、遺伝するのかどうかにあまり気を使い過ぎても、精神的にストレスを抱えてしまいますよ。
それよりも、普段からまめに掃除を心がけたり、換気したりして生活環境を整えておく。
ワンコも、大切でかけがいのない家族の一員ですよね。
万一犬アレルギーが赤ちゃんに出たとしても、気持ちよく共存できるようにしておくことに、意識と時間を使いましょう。
赤ちゃんの犬アレルギーは突然出るの?
赤ちゃんの犬アレルギーの症状は、ある日突然に出るのでしょうか?
これは、残念ながら、そのようです。
アレルギーの完全な予防法や治療法は、今のところありません。
そして、犬アレルギーも突然出たりすることもあれば、徐々に、あるいは急に症状が出なくなるケースも、報告されています。
要は、アレルギーについてはよくわからないことがまだ多い、というのが現状です。
犬や猫と、生まれた時から一緒にいることでアレルギーになりにくい、という報告もありますが、そうでないケースも多々あります。
ここでいえることは、犬アレルギーが突然出るということに意識を向け過ぎないこと。
上記のように、犬アレルギーの症状やレベルもそれぞれです。
万一犬アレルギーが出たとしても、それはそのときにできる最善の対応をすれば良い、くらいの気持ちでいましょう。
愛犬との生活を、毎日楽しく送ることに意識を向けましょう。
まとめ
万が一、赤ちゃんに犬アレルギーが出ても、犬と同居できるのでしょうか。
赤ちゃんが犬アレルギーかどうか、いつわかるのでしょうか。
また、犬アレルギーはある日突然に出てくるものなのでしょうか。
ここではこうしたことについて、紹介しました。
犬アレルギーや、アレルギーそのものについて、わかっていないことが多いのも事実。
ひどいアレルギー症状に悩んでいた人でも、突然に症状が出なくなった、という話も耳にします。
今から赤ちゃんに犬アレルギーが出るのではないか、と気にし過ぎないことも大切です。
上記の対策を励行しながら、すでにいる愛犬との生活を、うまくバランスさせている家庭も多いのも事実です。
その一つの参考になれば、幸いです。
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