知り合いの女性で、幼稚園の先生をしている方がいます。
毎年20数人入ってくる新入園児たちの中には、しもやけで辛そうな子が数人いるそうです。
寒い季節に手足の先や耳、鼻が痛くなったり痒くなったりする、赤くなるなどの症状でしもやけに悩む子供たちは結構います。
中にはあかぎれになったり、全体的に赤く腫れあがってしまう子供もいて、親としては何とかしてあげたいですよね。
手の先や足先にしもやけが出ることが多く、特に足については防寒のために厚手の靴下を履くこと自体で、余計に症状を悪化させるケースもあるのです。
子供の足にできやすいしもやけの対策と予防について、具体的にお伝えします。
子供の足のしもやけ対策とは?
そもそもしもやけの原因は、『寒冷刺激による血行不良』とされます。
正確には、身体の末端の方の血管が、運動不足や、湿った皮膚表面の気化熱と気温との差による温度低下により、血流不足になり、しもやけにつながります。
ですから、一般論としては『防寒』がまず第一にくるのですが、ただ温めれば温めるほど良い、というわけではありません。
冬に雪が降るような寒い地方では、つい厚手の靴下を重ねて履かせたりしがちですが、これがしもやけ予防には良くなかったりします。
靴や靴下が濡れたままで履き続けていると、足の指先が冷え切ってしまいます。
これは気化熱によって皮膚表面の温度が下がってしまうために起こる血行の不良で、しもやけの一つの引き金となります。
対策としては、あなたの目の届く範囲でしたら、足が濡れたようならすぐに水分を拭き取り、靴下を替えてあげましょう。
靴自体も取り替えるか、乾かすかして水分を追い出すようにします。
しもやけ対策で靴下は五本指がいい?
五本指の靴下は、最近着用する人が少しずつ増えてきているようです。
そういう私も昨年からの愛用者なのですが、慣れてしまうと足指の動きの軽快さがツボにはまります。
この五本指の靴下の着用が、一つのしもやけ対策・予防になります。
通常の足指の部分が分かれていないタイプの靴下ですと、靴の中で足指の先が屈曲して、ひとまとめに丸まりやすくなる傾向があります。
そして丸まった指先同士の間には、汗をかいたり濡れたりした時にその水分が湿り気として残りやすくなります。
その湿り気が、上記したように気化熱を生じればしもやけにつながっていきやすくなるのです。
その点五本指の靴下では、一つ一つの指が本来の独立した動きを取れるので、足指が動かしやすく、湿気が溜まりにくく血流も良くなり、冷えの予防につながります。
足指の動きが、一般的な靴下を履いている時のそれよりも良くなりますので、安定感を増して動きやすい結果、ますます血流も良くなるわけですね。
こういう理由で、同じ履かせるのであれば、五本指の靴下を履かせてあげると良いでしょう。
こちらの記事もぜひご参照ください。
しもやけ予防にビタミンeがいい?
ビタミンEは、若返りのビタミンなどと呼ばれ、抗酸化作用が注目されている脂溶性ビタミンです。
抗酸化作用とは、身体がさびつかないようにするという意味ですが、より具体的には活性酸素の過剰な産生を抑制し、正常な細胞を守り動脈硬化や生活習慣病の予防につながる作用です。
この抗酸化作用と並んで、ビタミンEには血行の促進の作用があります。
血行が促されるのですから、肩こりや頭痛、腰痛や冷えに有効な作用であり、ここにビタミンEがしもやけにも効果的とされる理由があります。
【ビタミンEが豊富な食品の例】を挙げますと、
・アーモンド、落花生などのナッツ類
・からすみ、鰻、たらこ、いくらなどの魚介類
・西洋カボチャ、アボカド、モロヘイヤ、ほうれん草などの緑黄色野菜
・ひまわり油、紅花油、とうもろこし油などの油脂類
といったものがあります(一例)。
例えば血行を促進し体温を上げる食品として、生姜、ニンニク、ネギ、唐辛子、ニラ等も挙げられますので、こうした食品もバランスよく摂らせるようにしましょう。
まとめ
子供がしもやけに辛そうにしているのを見るのは辛いですね。
できれば冬場を迎えるまでに以上のような対策をとって、予防につなげたいところです。
五本指ソックスやビタミンEの摂取などは、通年でできることなので今からでも早速試してみてはいかがでしょうか。
お子様のしもやけ、いち早く軽快しますように。