冬場に辛いしもやけは、子供の頃に経験したことがあるという方は多いのではないでしょうか。
大人の中にも、私の友人のようにしもやけに毎年なるという人がいますが、これは稀なケースで一般的には子供に多い症状です。
原因はよくいわれているとおり、寒さによる血行の障害ですね。
ただ寒い、低体温というだけでなく、気温と皮膚の温度差が開くことで発症します。
寒い冬によくある症状とはいえ、子供が痒みと痛みに辛そうにしているのは、なんとか楽にしてあげたいものです。
幼児などの子供に多いのが、樽柿型といって、手指や足指、鼻先や耳たぶといった身体の先端部分が赤紫色に変色して腫れるタイプのしもやけです。
子供にとって辛いしもやけについて、特にここでは足先や手指のしもやけの対策と予防について具体的に解説いたします。
しもやけ対策で子供におこなうことは?
しもやけの原因の一つに、手足の湿度が高かったり、濡れた状態で放置するとそれが気化する時の気化熱によって手指や足指の皮膚の表面の温度が下がり、発症してしまうということがあります。
靴の中やソックス履きのなかで、なるべく湿らさないことがポイントです。
【足のしもやけ対策】ですが、
ソックスに関して具体的におすすめなのが、
・五本指ソックスをいつも履かせて、足指同士が直接触れ合わないようにする
・濡れた時等はマメにソックスを履き替えさせる
・就寝時にはソックス自体を履かせないようにする
といった対策です。
また、お子さんの靴そのものも、あまり窮屈なものは避けるように注意します。
靴のなかで足指が圧迫されて、血流が滞りやすくなるのを避けるためです。
【手・足のしもやけ対策】
今一つの療法としては、温水と冷水とに交互に手足の患部を入れる方法があります。
具体的には39〜40度のお湯から入れて、5度くらいの水に付け、そしてまたお湯に戻る、を繰り返します。
湯に5分間、水に2〜3分間と、入れている時間はお湯を長めに。
終わりはお湯で上がります。もちろん、よく水滴を拭き取ります。
その昔私自身が試した方法に一つに、唐辛子をソックスの中に入れておくとカプサイシン効果で足指の冷えが緩和されてしもやけの対策と予防になる、というものがありました。
残念ながら、自分には効果が正直なところ実感できませんでしたが、こうした民間療法も試してみる価値はあると思います。
こちらの記事もぜひご参照ください。
子供のしもやけ対策でマッサージは有効?
子供のしもやけの対策で、安全な療法としておすすめなのが、手軽に施してあげられるマッサージです。
患部を温めながらと説明されることもありますが、温めるのは良いのですが、直接『患部』そのものを強くマッサージするのは控えましょう。
強すぎる刺激により患部の毛細血管が損傷すれば、出血したりして痛みの度合いが上がってしまいます。
【マッサージのやり方】
親が子供にしてあげるときには、実は、そんなに力は入れなくても大丈夫です。
・手足の甲や手のひら、足の裏といった広い場所は優しくなでるようにして、
・手足のそれぞれの指については、一本一本根元から優しく引っ張るようにして、
・血流が末端までよく行き渡っていくイメージを持って、
マッサージしてあげましょう。
痛みや痒みで辛いお子さんの気持ちも、その手当とスキンシップのプラシーボ効果でゆっくりとほどけていきますよ。
しもやけの予防にクリームは効果あり?
しもやけを予防したり、効果的とされるクリームもありますので、上記のマッサージに加えて使ってみましょう。
鎮痛、鎮痒作用のある指定医薬部外品であるユースキンとか、医薬部外品のザーネクリームといった、薬局薬店で購入できるクリームがおすすめです。
鎮痒消炎薬のメンソレータムクリームを塗ってあげてマッサージしてあげるのも、気持ちよくほぐしてあげられますよ。
ただし、こうしたクリームとマッサージと組み合わせても効果が見られず、痛みや痒みの症状が進行している様子の時には、重症化を避ける点からも医療機関を早めに受診させるようにしましょう。
まとめ
大人でも、しもやけの症状がある人は『辛い』と言います。
ましてやお子さんの場合なら、なおさら辛いでしょう。
いち早くしもやけの症状を改善するためには、上記を参考にソックスの履き方も含めて対策をとってみてください。
マッサージとクリームは、併用すると一段と効果的になります。
また、症状がひどい場合には迷わず病院で医師の判断を仰ぐようにしましょう。