最近、ちょっとした甘酒ブームが続いていますね。
また、たとえばお正月には、甘酒が振る舞われることも多いですね。
この甘酒、実は江戸時代は夏の栄養的な飲み物として、夏バテ予防の点から大いに引っ張りだこだったそうです。
俳句においては甘酒は夏の季語ですし、夏の体力増強にも好適なドリンクだったわけです。
これに対して現代の日本では、すっかり寒い冬の季節のホットドリンクの役割を期待(?)されている観です。
それはそれで甘酒の効用をうまく引き出す飲み方なので、全くOKですが。
日本で古くから親しまれてきた身近な健康飲料の甘酒について、効果効能や飲むタイミング、効果的な飲み方をご紹介します。
甘酒の効果効能は?
あなたは甘酒は、よく飲みますか?
例えば米麹から作られた甘酒は、飲む点滴と言われるほど栄養価に富んでいるんです。
一方、酒粕から作られるものは、美肌効果があり肌のキメを整えてくれます。
それぞれの持ち味があり、人により飲みやすさやデメリットがあったりします。
この二つの種類の甘酒を『飲み分け』られるようになれば、あなたも甘酒ツウの仲間入り?できるかも知れません。
米麹から作られる甘酒の効果効能
米麹とは、蒸した白米に麹菌を繁殖させたもので、でんぷんを糖化させることができるもの、をいいます。
清酒やみりん、味噌なども米麹を発酵させて作られています。
お米のでんぷんがブドウ糖などに変わることで、自然な甘みがあるのが特徴です。
ビタミンB群、葉酸、ブドウ糖、オリゴ糖、食物繊維などが豊富で、その成分が点滴と似ていることから『飲む点滴』といわれています。
酒粕の甘酒と異なり砂糖を加えなくても自然の甘さがあること、アルコールを含まないので妊婦、子供でも安心して飲める栄養ドリンク、といえます。
食物繊維やオリゴ糖が含まれているので、米麹の甘酒は便秘の解消にもつながります。
酒粕から作られる甘酒の効果効能
まず酒粕とは何かですが、蒸したお米に麹菌を繁殖させたものに酵母菌を加えて発酵させて出来る『もろみ』を、圧搾して残る白い固形物のこと。
麹菌と酵母との二重の発酵を経る過程で、炭水化物、タンパク質の他にペプチドやアミノ酸、酵母由来のβ−グルカン、ビタミン類や葉酸なども含まれて、栄養素に富んでいます。
学会や業界誌等で謳われる、酒粕に期待できる効果としては、先ほどの美肌効果の他にも、血流を整えて体温を上昇させる効果、血圧を下げる作用、コレステロールの上昇を抑える作用などが挙げられます。
つまり、美容と健康にもってこいの効果効能があるのです。
さらに、この酒粕から作られる甘酒にはレジスタントプロテインという、消化されにくいたんぱく質成分が含まれていて、これは身体の油分と結びついて一緒に排泄されます。
便秘の解消、ひいては美容ダイエットにも奏功します。
甘酒を効果的に飲むタイミングは?
結論からいいますと、朝飲んでも夜就寝前に飲んでも、『それぞれに良い』です。
①甘酒を朝に飲む場合。
1日の始まりに、栄養満点のエネルギーチャージとしての意味を持つことになります。
特に、冬の日の朝に飲むことは、体温を上昇させてくれ、体の芯からポカポカになって仕事に、学校に元気に向かうことができますよ。
頭がシャキッと起きて冴え渡る効果も、期待できます。
後述する生姜と併せて飲むならば、その効果もさらにグンと上がります!
②甘酒を夜、就寝前に飲む場合
ホットで飲むと、適度な甘さが疲れを癒してくれ、また睡眠導入の効果が期待できます。
寝つきが良くないとか眠りが浅いということで悩んでいるあなたには、この方法の方がおすすめです。
ここでも、特に抵抗がなければ生姜を少々入れて召し上がると、身体を温めて血流も促進してくれますので、ぐっすりと眠れることうけあいです。
甘酒の効果的な飲み方
甘酒には、ぜひ生姜を入れましょう!
自他共に認める『ジンジャラー』の私が、自信を持っておすすめします。
生姜の効用についてはさまざまなところで紹介されていますが、改めて振り返ってみますと、
・身体を温める
・血圧を下げる
・血流をサラサラにする
・殺菌作用
・コレステロール値を下げる
・免疫力を高める
・老化を予防する
・血糖値を下げる
・ダイエット効果が期待できる
などなど、盛りだくさんです。
この生姜パワーが、温かい甘酒と一緒になることでさらに引き出されてきます。
生姜に含まれるジンゲロールには血管を拡張して血流を改善し、身体を温めて免疫力を高める効果が期待できるのです。
代謝が促進されるので、血糖値を下げたりダイエット効果も期待大です。
冷えに悩む方や、脚がむくみやすい人、疲労が溜まりやすい人にはこの、生姜入りの甘酒は特におすすめします。
単純に、冬場の寒い日に体の中からポカポカになりたい人!にも◎ですよ。
このほか、甘酒の甘さがどうも苦手だというあなたには、『豆乳』で割って飲むのもおすすめな飲み方です(割合は1対1で良いでしょう)。
私が牛乳を飲めないことから必然的に豆乳を入れてみた結果、甘さが程よく中和して、すごく飲みやすくなりました。
この場合、飲むのが寒い時期なら、豆乳も温めてから混入すると良いです。
なお、夜はカロリーの消費量が少なくなります。
就寝前に飲む甘酒は、100ml程度にしておきましょう。
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まとめ
現代では寒い冬に季節の定番となっている甘酒の効果にも、いろいろありますね。
米麹、酒粕それぞれから作られた甘酒の効能があります。
必要に応じて、飲み分けていきましょう。
個人的には米麹から作った甘酒に、たっぷりと生姜を混ぜていただくスタイルにハマっています。
甘酒は美味しいだけでなく、健康のみならず美容やダイエットにも効果的なんて、飲まない手はないスーパードリンクですね。