もともと体温が36℃台後半から37℃前半くらいある赤ちゃんですが、体温の調節は苦手としています。
夏場の炎天下でもどうしても乳児も連れて一緒に外出しなければいけないとき、また、室内でも冷房なしの状態で室温が上がってきているような時には、十分な熱中症の対策が不可欠ですね。
ここでは、エアコンの使い方等の熱中症対策や、熱中症対策となる授乳のしかた、それにおすすめの対策グッズについて、紹介します。
赤ちゃんの熱中症対策はどうする?
赤ちゃんの熱中症の対策について、各シチュエーションごとに説明します。
外出するなら
高温や高湿度の環境のもとで発症するという熱中症。
高温を避けるには、一番暑くなる日中の外出は控え、折り合いのつく朝一番の時間帯か、夕方で気温が落ち着いてきた時間帯で外出するようにしましょう。
外出するなら、頭部や頚部を日射から守ってあげるために、帽子は必須です。
できれば後頭部もカバーする庇が後ろにもついているタイプの帽子が、おすすめです。
保冷バッグに入れて持ち出した、濡れタオルでこまめに赤ちゃんの首筋や手足の表面の汗を、拭いてあげましょう。
また、保冷剤も熱中症の対策に使うことができます。
コンビニ袋等を重ねた中に入れて、ベビーカーのシート下に敷いてあげたり、首すじなどのアイシングに使ったりすることも可能です。
アイシングするなら、同じ場所をずっと冷やし続けないように、1、2分毎に場所をずらして冷やしてあげましょう。
水分と塩分の補給は、とても大切です。
ただ、乳児の場合には完全母乳なら必要な成分がすでに含まれているので、ことさら塩分だけ追加する必要はないといえます。
赤ちゃんが欲しがったら授乳するというのは基本ですが、言葉の話せない乳児だけに、早めにそしてこまめな水分補給がおすすめです。
乳児向けの麦茶やイオン飲料もありますので、そうしたものも取り入れられたら使ってみましょう。
室内では
吸湿性、速乾性の高い部屋着を着せてあげましょう。
上でも触れましたが、乳児は体温調整がうまくありません。
汗の吸い取りがよく通気性が高いパジャマなら、赤ちゃんも発汗で上手に体温の調節ができます。
そして、エアコンはためらわずに必要に応じて使いましょう。
高湿度が熱中症の引き金となるということもありますし、そもそも「うだるような暑さ」の中では赤ちゃんも熟睡できず、疲れが溜まります。
疲労の蓄積もまた、熱中症につながることになります。気を付けましょう。
エアコンの風が、間違っても乳児の顔や体に直接当たらないようにしましょう。
サーキュレーターや扇風機の首振り機能で、お部屋の空気を十分に循環させましょう。
温度としては、赤ちゃんのいるところで26〜27℃くらいとなるように、調節してあげましょう。
赤ちゃんの熱中症対策で授乳のしかたは?
新生児も、首がすわってきたら一緒にお出かけすることもあるでしょう。
そんな時に、熱中症には水分補給が大切といいますが、母乳のみでも乳児は大丈夫なのでしょうか?
授乳室が外出先では必ずしもすぐには利用できないというケースも、あり得ます。
当然ですが、赤ちゃんでも熱中症にかかることがある以上は、水分の補給が不可欠です。
なるべく炎天下での外出はそれ自体避けるべきですが、もしそれが避けられない場合でも、母乳または他の飲み物での水分補給は大切ですね。
完全母乳の場合なら、基本的に母乳のみで大丈夫なのですが、上のように授乳がスムーズにできないようなこともあり得ます。
夏の外出時には、乳児用の麦茶か、同じくイオンの飲料水も持参すると良いでしょう。
そしてできれば、赤ちゃんが欲しがる前に(例えば寝起きの直後とかのタイミングで)、こうした飲料を与えましょう。
これらは常温でも良いですが、こまめに与えるようにして、小さいサイズのものを当日中に飲み切りましょう。
赤ちゃんの熱中症対策おすすめのグッズは?
赤ちゃんの熱中症対策でおすすめのグッズを、以下に紹介します。
少しでも快適に夏を過ごすにも、こうしたモノがあると便利ですよ。
アイスノン
上でも説明しましたが、保冷剤もしくはアイスノンは、外出時にも夜の就寝時にも、体をひんやりさせるのに一役買ってくれます。
一つ注意点としては、冷やし過ぎはかえって体に良くないこともあります。
筋肉を硬くしたり、頭痛につながったりもしますので、むき出しの状態ではなく、布などでカバーをして使うようにしましょう。
い草のマット
自分も夏の夜寝る時には、寝ござを布団の上に敷いて寝ています。
い草の持つ水分の蒸散能力はすごいです。
朝起床時にも、背中側がサラッとしていたりで、汗かきの不快感がかなりなくなりますよ。
寝ござも今や、こんなに可愛らしいデザインのものがあるんですね。
国産い草100%の安心感も、あります。
冷感敷きパッド
ヒンヤリするけど冷たくなりすぎることもない、接触冷感のパッドもおすすめです。
吸湿性や速乾性も高く、丸ごと洗濯機で洗える点も良いですね。
これと、先ほどのい草のマットとを揃えれば、この夏の赤ちゃんはぐっすりと眠れることが多いでしょう。
まとめ
赤ちゃんの熱中症について、その対策や授乳のしかた、おすすめのグッズを紹介しました。
大人であっても寝苦しい夏の夜ですが、体温が高めの乳児には、一層の注意が必要となります。
この記事が、あなたの赤ちゃんが夏を快適に、熱中症知らずで過ごせるお役に立てれば幸いです!
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