子供がサッカークラブに入っている場合など、夏の炎天下でもサッカーで活発に走り回る中で気になるのが、熱中症にかからないかということですね。
集団での行動なので、親としてはリーダーにお任せするところが大きくはなってしまいますが、用意してあげられる範囲で熱中症の対策をしてあげましょう。
ここでは子供がサッカーする時の熱中症の対策について、また飲み物やグッズのおすすめを、紹介していきます。
子供がサッカーするときの熱中症対策は?
毎年7、8月の夏の時期には、熱中症で病院に搬送される人のニュースを耳にしますね。
そもそも熱中症とは、高温度や高湿度の環境にいたり、そこで活動したりして、発汗や皮膚表面での温度の調整がうまくいかなくなることから生じる障害をいいます。
体から水分や塩分が急激に奪われることで、体の中の大切な臓器が高温にさらされ、ミネラルの一つであるナトリウムの不足から低ナトリウム血症の諸症状が出たりもします。
子供が夏でも元気に外を走り回るのは良いことですが、日本の夏の高温・高湿度の状況では、こうした熱中症の症状が出ないように対策する必要があります。
まず、気温が高すぎる時間帯は避けて、サッカーをさせたいところですね。
この点、サッカークラブがよほどのことがない限りは、きちんと気温の状況や時間帯の管理はしてくれているはずです。
そのほか、具体的な熱中症の対策についてご紹介します。
体表の温度を下げる
体の表面の温度を下げることは、有効な熱中症対策につながります。
濡れタオルを凍らせたものを保冷バッグに入れて、持たせてあげましょう。
これでこまめに体表の汗を拭いて、皮膚の温度が上がり過ぎないようにします。
首の後ろを冷やす
特に、体でいえば首の後ろは常に日光にさらされていて、運動中に日焼けもしやすく、温度が上がりやすい場所の一つです。
休憩時間には首の後ろを冷やすように、アドバイスしてあげましょう。
帽子の利用
もしチーム内で使えるようであれば、直射日光による頭部のヒートアップ対策に、キャップ(帽子)を着用するのはおすすめです。
汗がはけやすい、ポリエステル100%のキャップあたりが便利ですね。
十分な睡眠をとる
睡眠の不足による疲労の蓄積は、熱中症対策につながります。
サッカーの練習は朝早いことも多いかもしれませんが、その分早めに寝床につくようにさせましょう。
子供の熱中症対策でおすすめの飲み物は?
熱中症対策といえば、まずは水分の補給、ということは誰もが思い浮かべるところですね。
ですが、ただ水を飲ませれば良いのかというと、そうではありません。
水をちょくちょく飲むのは良いのですが、炎天下で大量に発汗して水分が出るときには、一緒に体内の塩分の量も不足することがあります。
塩分つまりナトリウムは、健康の維持に必要なミネラルの一つです。
これが不足する度合いが大きければ、低ナトリウム血症になり、体全体がだるくなったり、嘔吐したり、筋肉を攣ったり、最悪の場合呼吸困難など重症化することもありますので注意が必要です。
この塩分を補うのに、家庭でも簡単に作れる飲み物があります。
■熱中症予防の手作りの飲み物
□水 1リットル
□蜂蜜 大さじ2(甘さ控えめです)
□粗塩 小さじ1/2〜1/3
□レモンの絞り汁 適宜
これらを用意して、かき混ぜてペットボトルで冷やします。
飲むタイミングとしては、喉が乾いてからでは、体への水分の吸収速度を考えると遅すぎるので、早め早めの飲用をおすすめします。
また、一度口をつけたら衛生上、雑菌の繁殖を抑えるためその日中に飲み切りましょう。
なお、ミネラルの補完ということでいえば、麦茶に塩を一つまみ入れて飲むというのも、水分と塩分の同時補給になりますので、おすすめです。
熱中症の予防のための水分や塩分の補給については、こちらの記事にも解説しました。よかったらご参照ください。
熱中症予防で水と塩の摂り方は?水分の量や飲み物の作り方を紹介!
子供の熱中症対策でおすすめグッズは?
サッカー中の子供の熱中症対策でおすすめのグッズを、紹介します。
試合中は使用できなくても、練習中には可能なものもありますので、確認してから使わせてみてはいかがでしょうか。
ヘッドクール
帽子の中に入れて使う、頭部のクーリングパッド。酷暑の時には、凍らせて使うのもありかもしれません。
サッカー練習時用のキャップ
ヘディング時も落下しにくい形状のキャップです。対象年齢は4歳〜12歳。
塩飴
上記のように、炎天下での活動に対して水分の補給だけでは低ナトリウム血症に繋がることも考えられますので、積極的に塩分も補給したいところです。
その点、塩分を補給できる塩飴なら子供も手軽に食べられるので、便利です。
ミニサイズのアイシングバッグ
いわゆる氷のうですが、このようなミニサイズの方が子供向けかもしれません。
体に留めることのできるベルトがついているのも、便利ですね。
まとめ
子供がサッカーに行くときの熱中症対策について、また、飲み物やグッズのおすすめについて紹介しました。
キッズは真夏でも元気にピッチを走り回るものですが、くれぐれも熱中症対策には抜かりなく送り出したいですね。
親のあなた自身も、応援の時には意識的に水分と塩分の補給をしましょう。
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